例えば、第2条では「篤(あつ)く三宝(さんぼう)を敬え」として、仏教への信仰を説いています。尚、三宝とは仏・法理(ほうり)・僧侶(そうりょ)のことで、仏教の三つの宝物(ほうもつ)とされています。
また、第3条で「天皇の命令には必ず従いなさい」と天皇への忠誠を説くなど、儒教(じゅきょう)の道徳思想に基づく心がまえを示している条文もいくつか存在しており、中には第8条のように「役人は朝早く出仕して、遅くなってから退出しなさい」という細かいものまであります。
憲法十七条は、役人として政務をとる者に対して、和の尊重だけでなく、仏教への信仰や、天皇への忠誠など、様々な心がまえを説き、自覚をうながす内容となっています。
それは、国内での無益な争いを避(さ)けるために天皇や朝廷に忠誠を誓わせたり、役人が暴走しないように仏教や儒教の思想で朝廷に従わせたりするという、聖徳太子が蘇我氏などの豪族に対して巧妙(こうみょう)に仕掛けた作戦でした。
「蘇我氏の思うままにはさせない」という聖徳太子の執念が見え隠れしますね。



いつも有難うございます。
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さすらい なるほど、聖徳太子のうまさですね。
蘇我氏は改めて自分のもくろみが外れたと
思っていることでしょう。
聖徳太子の執念に勝てなかった。。。
歴史ですねえ。
応援♪
蘇我氏、身動きとれず
オバrev さすがですね。
憲法に天皇への忠誠や役人の心得を書いてしまえば、それに従わざるを得ないし、それを破れば憲法違反として捕らえることもできますね。
これじゃあ蘇我氏もどうすることもできませんね。
聖徳太子は、おそらく摂政になる前から練りに練っていたんじゃないかな?
ヒロキ さすがは聖徳太子ですね!!
役人の心構えというものを示すことで、
蘇我氏の動きも抑えようとしてたんですね♪
智里 曽我氏の思い通り出来なくさせるなんて、やっぱ聖徳太子だよね~(≧∇≦)b
この頃には大陸から儒教が伝わっていたんですね。
孔子も、日本の最初の憲法にかかわってると知ったらビックリするんじゃないかな。
法と冠位
tycoont 黒田裕樹さん、こんにちは

聖徳太子は「冠位十二階」で蘇我氏以外の
者が出世できるルートを作る一方、
憲法十七条では、蘇我氏の独走を法という縛りで
制限したんですね

「和の尊重」とは一見聞こえは良いですが、
裏を返せば、「蘇我氏だけで勝手に行うな、
他のものにも同意を得てから行え」
ということですからね

さすらいさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、蘇我氏の目論見を見事なまでに打ち砕いた聖徳太子の手腕は素晴らしいものがあると思います。政治家には「執念深さ」も必要なのかもしれませんね。
いつも有難うございます!
オバrevさんへ
黒田裕樹 > 憲法に天皇への忠誠や役人の心得を書いてしまえば、それに従わざるを得ないし、それを破れば憲法違反として捕らえることもできますね。
> これじゃあ蘇我氏もどうすることもできませんね。
そうなんですよね。中国並みの律令国家をつくろうと思えば、憲法が絶対に必要、とでも蘇我氏をなだめすかして成立させて、いざフタを開けたら蘇我氏にとっては「トンデモナイ」やつだった…。でも逆らえない。ホンマにうまいなぁ、聖徳太子は(^_^)v
> 聖徳太子は、おそらく摂政になる前から練りに練っていたんじゃないかな?
天皇陛下を暗殺するような蘇我氏の横暴さには、皇族の一員として許せなかったとも考えられますから、機会があれば蘇我氏をギャフンといわせてやるぞと牙を研いでいた可能性は確かにありそうですね。
ヒロキさんへ
黒田裕樹 > 役人の心構えというものを示すことで、
> 蘇我氏の動きも抑えようとしてたんですね♪
仰るとおり、さすがは聖徳太子だと思います。
蘇我氏も(現実はどうあれ)立場上は一役人ですから、こんな憲法をつくられたら黙って従わざるを得ませんからね(^o^)丿
智里さんへ
黒田裕樹 > 曽我氏の思い通り出来なくさせるなんて、やっぱ聖徳太子だよね~(≧∇≦)b
そのとおりです。アンチ蘇我氏の智里さんにも喜んでいただける事実ですね。
> この頃には大陸から儒教が伝わっていたんですね。
> 孔子も、日本の最初の憲法にかかわってると知ったらビックリするんじゃないかな。
そうですよね。孔子の思想が海を越えて他の国にも及んで、現代にも生かされているのですから、孔子はやはり偉大ですね。
tycoontさんへ
黒田裕樹 > 憲法十七条では、蘇我氏の独走を法という縛りで
> 制限したんですね

当時は法治国家になることが一流国の証でもありますから、蘇我氏は当然憲法十七条に反対できない訳ですし、蘇我氏の立場を追い込んだ上で、憲法を認めざるを得ない方向へ持っていった聖徳太子の手腕をほめるべきですね。
> 「和の尊重」とは一見聞こえは良いですが、
> 裏を返せば、「蘇我氏だけで勝手に行うな、
> 他のものにも同意を得てから行え」
> ということですからね

私の申し上げたかったことを仰っていただいて有難うございます!
そのとおりでして、聖徳太子は「和の尊重」という昔からのしきたりを逆手に取ったんですね。鮮やかです(^o^)丿
ぴーち こんばんは!
なるほど~
蘇我氏の存在があったからこそ、聖徳太子は仏教をより強行に推し進めようと、憲法にまで宗教感を取り込んだというわけですね!
三宝は存じておりました^^
逆に考えるとそういう謀反を犯すものを阻止しようと
いう目論見が、結果、すばらしい憲法の制定となった事なので、蘇我氏という存在も強ち無駄ではなかったわけなのかもしれません。
昨日のお返事から・・^^
黒田さんの熱い思いは素晴らしいと思います。ましてや、ご自分の理想や、将来の話に熱くなれるというのは理想的ですよね。
少なくとも、不特定多数の女性を口説く為に熱くなる人よりは
ずっとましだと思いますよ~♪
黒田さんは、前者のタイプだと思いますが・・(^^
では、では^^
応援です凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 逆に考えるとそういう謀反を犯すものを阻止しようという目論見が、結果、すばらしい憲法の制定とな> った事なので、蘇我氏という存在も強ち無駄ではなかったわけなのかもしれません。
逆説的にそうなりますね。結果から見た場合、「蘇我氏の存在する理由」もあった、ということです。もっとも、当時の人々がどう思っていたかはまた別の問題になりますが。
> 黒田さんの熱い思いは素晴らしいと思います。ましてや、ご自分の理想や、将来の話に熱くなれるというのは理想的ですよね。
> 少なくとも、不特定多数の女性を口説く為に熱くなる人よりは
> ずっとましだと思いますよ~♪
> 黒田さんは、前者のタイプだと思いますが・・(^^
過分なるお言葉をいただきまして…(^^ゞ
私に関して色んなことを言う人がいますが、個人的には「不器用であるがゆえの熱さ」をもっていると考えており、それが相手に通じるかどうかで、私に対する見方も変わってくると思います。
応援有難うございます!(^_^)v
蘇我氏は改めて自分のもくろみが外れたと
思っていることでしょう。
聖徳太子の執念に勝てなかった。。。
歴史ですねえ。
応援♪
憲法に天皇への忠誠や役人の心得を書いてしまえば、それに従わざるを得ないし、それを破れば憲法違反として捕らえることもできますね。
これじゃあ蘇我氏もどうすることもできませんね。
聖徳太子は、おそらく摂政になる前から練りに練っていたんじゃないかな?
役人の心構えというものを示すことで、
蘇我氏の動きも抑えようとしてたんですね♪
この頃には大陸から儒教が伝わっていたんですね。
孔子も、日本の最初の憲法にかかわってると知ったらビックリするんじゃないかな。

聖徳太子は「冠位十二階」で蘇我氏以外の
者が出世できるルートを作る一方、
憲法十七条では、蘇我氏の独走を法という縛りで
制限したんですね

「和の尊重」とは一見聞こえは良いですが、
裏を返せば、「蘇我氏だけで勝手に行うな、
他のものにも同意を得てから行え」
ということですからね

いつも有難うございます!
> これじゃあ蘇我氏もどうすることもできませんね。
そうなんですよね。中国並みの律令国家をつくろうと思えば、憲法が絶対に必要、とでも蘇我氏をなだめすかして成立させて、いざフタを開けたら蘇我氏にとっては「トンデモナイ」やつだった…。でも逆らえない。ホンマにうまいなぁ、聖徳太子は(^_^)v
> 聖徳太子は、おそらく摂政になる前から練りに練っていたんじゃないかな?
天皇陛下を暗殺するような蘇我氏の横暴さには、皇族の一員として許せなかったとも考えられますから、機会があれば蘇我氏をギャフンといわせてやるぞと牙を研いでいた可能性は確かにありそうですね。
> 蘇我氏の動きも抑えようとしてたんですね♪
仰るとおり、さすがは聖徳太子だと思います。
蘇我氏も(現実はどうあれ)立場上は一役人ですから、こんな憲法をつくられたら黙って従わざるを得ませんからね(^o^)丿
そのとおりです。アンチ蘇我氏の智里さんにも喜んでいただける事実ですね。
> この頃には大陸から儒教が伝わっていたんですね。
> 孔子も、日本の最初の憲法にかかわってると知ったらビックリするんじゃないかな。
そうですよね。孔子の思想が海を越えて他の国にも及んで、現代にも生かされているのですから、孔子はやはり偉大ですね。
> 制限したんですね

当時は法治国家になることが一流国の証でもありますから、蘇我氏は当然憲法十七条に反対できない訳ですし、蘇我氏の立場を追い込んだ上で、憲法を認めざるを得ない方向へ持っていった聖徳太子の手腕をほめるべきですね。
> 「和の尊重」とは一見聞こえは良いですが、
> 裏を返せば、「蘇我氏だけで勝手に行うな、
> 他のものにも同意を得てから行え」
> ということですからね

私の申し上げたかったことを仰っていただいて有難うございます!
そのとおりでして、聖徳太子は「和の尊重」という昔からのしきたりを逆手に取ったんですね。鮮やかです(^o^)丿
なるほど~
蘇我氏の存在があったからこそ、聖徳太子は仏教をより強行に推し進めようと、憲法にまで宗教感を取り込んだというわけですね!
三宝は存じておりました^^
逆に考えるとそういう謀反を犯すものを阻止しようと
いう目論見が、結果、すばらしい憲法の制定となった事なので、蘇我氏という存在も強ち無駄ではなかったわけなのかもしれません。
昨日のお返事から・・^^
黒田さんの熱い思いは素晴らしいと思います。ましてや、ご自分の理想や、将来の話に熱くなれるというのは理想的ですよね。
少なくとも、不特定多数の女性を口説く為に熱くなる人よりは
ずっとましだと思いますよ~♪
黒田さんは、前者のタイプだと思いますが・・(^^
では、では^^
応援です凸
逆説的にそうなりますね。結果から見た場合、「蘇我氏の存在する理由」もあった、ということです。もっとも、当時の人々がどう思っていたかはまた別の問題になりますが。
> 黒田さんの熱い思いは素晴らしいと思います。ましてや、ご自分の理想や、将来の話に熱くなれるというのは理想的ですよね。
> 少なくとも、不特定多数の女性を口説く為に熱くなる人よりは
> ずっとましだと思いますよ~♪
> 黒田さんは、前者のタイプだと思いますが・・(^^
過分なるお言葉をいただきまして…(^^ゞ
私に関して色んなことを言う人がいますが、個人的には「不器用であるがゆえの熱さ」をもっていると考えており、それが相手に通じるかどうかで、私に対する見方も変わってくると思います。
応援有難うございます!(^_^)v