これらの声に対し、荻原重秀は「幕府が一両と認めるのであれば、たとえ瓦礫(がれき)であろうと一両の価値に変わりはない」と反論しましたが、重秀の考えは、瓦礫を紙切れに換(か)えれば私たちが普段から使用している紙幣(しへい)と全く同じことになります。
「お金の信用はその材質ではなく、裏打ちとなっているのは政府の信用である」という思想が20世紀の経済学者であるイギリスのケインズによって世界中に広まりましたが、それより200年以上も早く実践(じっせん)していた重秀の先見性に対して、私たちはただただ脱帽(だつぼう)するばかりですね。
このように、綱吉が次々と打ち出した政策は人々の意識を「人命を尊重する思いやりの精神」に改めるとともに、景気を良くして元禄文化の全盛をもたらしました。ところが、綱吉の治世の晩年になると、彼に責任を押し付けるにはあまりにも酷(こく)な「アクシデント」が立て続けに起きてしまったのです。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんにちは!
確かに私たちが今使用している紙幣は最高1万円ですが、これが5万円、10万円札が今後出現したとしたら、たった1枚の紙切れでも10万円の価値とみなされる訳ですものね。
そして仰る通り、大昔の様に貨幣石として(今でも石のお金を使用している所もあるようですが)石を使用しても良い訳で、現代は石よりも軽く扱い安い紙が使い勝手の良さから考えても一番なんでしょうね。(勿論、他の様々な理由があるとは思いますが)
それにしても、重秀は素晴らしい先見性を持ちあわせていたのですね^^どんな生い立ちだったのか興味をそそられます。
凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 確かに、現代における紙幣が一番使い勝手が良さそうですね。政府の信用が紙切れ一枚に託されているという発想は画期的だったことでしょう。
重秀の先見性は素晴らしいですが、それゆえに当時の人々から理解できず、悲劇的な結末を迎えてしまうのは哀れでもあります。
確かに私たちが今使用している紙幣は最高1万円ですが、これが5万円、10万円札が今後出現したとしたら、たった1枚の紙切れでも10万円の価値とみなされる訳ですものね。
そして仰る通り、大昔の様に貨幣石として(今でも石のお金を使用している所もあるようですが)石を使用しても良い訳で、現代は石よりも軽く扱い安い紙が使い勝手の良さから考えても一番なんでしょうね。(勿論、他の様々な理由があるとは思いますが)
それにしても、重秀は素晴らしい先見性を持ちあわせていたのですね^^どんな生い立ちだったのか興味をそそられます。
凸
重秀の先見性は素晴らしいですが、それゆえに当時の人々から理解できず、悲劇的な結末を迎えてしまうのは哀れでもあります。