最初に考えられるのは、鎖国の状態に入った頃の我が国は戦国時代が終わったばかりで、数十万の兵士や鉄砲が未(いま)だに存在していたことでした。これだけの兵力や武器を所有している国は他にはなく、ヨーロッパ諸国といえどもそう簡単には攻められません。
また、この頃はヨーロッパ諸国において大きな変化があり、それまでのイスパニア(=スペイン)やポルトガルの国力が衰える一方で、新たにイギリスやオランダが勢力を伸ばしつつありましたが、両国はプロテスタントを信仰しており、カトリックと違って領土的野心を持っていなかったことも我が国には良い結果をもたらしました。
さらには当時の我が国が鉄砲の増産を可能とするなど先進的な文化を持っており、海外との結びつきがなくても自国だけで十分に経済や文化が発展できたことや、島国であるがゆえに海という「天然の防壁」が我が国の防衛力を高めていたことも考えられます。
しかしながら、これは同時にもし当時の我が国にとって「長所」となっていた様々な利点が失われてしまえば、我が国は一転して苦しい立場に追い込まれてしまうことも意味しました。そして、その心配は不幸にも約200年後に現実のものとなってしまうのです。




いつも有難うございます。
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ろっぽん 私は俳句をたしなんでいますが
それまで文化的に中国の影響、大でしたが
鎖国時代に様々な日本固有の文化が生まれていますね
そういう点では、世界的にまれですね。
国粋主義者はやたらと日本日本という割には
そういう日本文化を理解してませんね
日本独特の文化を生んだ言うことがあえて言うなら鎖国のおかげだったかも知れませんね。
ろっぽんさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、鎖国による最大のメリットは我が国固有の素晴らしい文化が江戸時代に生まれたことです。
その一方で、鎖国の状態を引っ張り続けたデメリットの底知れぬ大きさがあったのもまた事実です。
これから折に触れて紹介させていただくことになりますが、もっと早く自主的に開国していれば…。
ぴーち こんばんは!
なるほど!戦国時代というと、とかく暗くマイナス要素が強いイメージばかりしか思いつきませんでしたが、江戸時代にそれだけの武力を所有していれば、外国も警戒してうっかり手出しが出来なかったというメリットに変化したのですか(゜o゜;!。
この鎖国には色々な要素が味方してくれての実現だった訳ですね。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、物事はまさに裏表で考えないといけないのです。
様々なメリットがあったゆえに可能であった「鎖国」の状態も、時の流れとともに無理が生じてくる。そんな当たり前のことが理解できなかった政治は果たしてどうなっていくのでしょうか…?
オバrev アジアで欧米列強による植民地化を免れた国といえば、日本以外にもタイがあります。島国でもないし、軍事力がそれほど優れていたとも思えないのですが、一体全体それは何故なんだろうと、不思議に思ってました。
日本と関係なさそうですが、その辺はどうでしょうか?
オバrevさんへ
黒田裕樹 タイの場合は、その地理的関係から各国の緩衝地帯となったことで植民地化を免れたという一面があります。
また、19世紀の帝国主義の頃には我が国と同じように列強から不平等条約を結ばされていますが、バランスの良い外交によって乗り切りました。
我が国とは間接的に関係が深いといえるかもしれませんね。
それまで文化的に中国の影響、大でしたが
鎖国時代に様々な日本固有の文化が生まれていますね
そういう点では、世界的にまれですね。
国粋主義者はやたらと日本日本という割には
そういう日本文化を理解してませんね
日本独特の文化を生んだ言うことがあえて言うなら鎖国のおかげだったかも知れませんね。
その一方で、鎖国の状態を引っ張り続けたデメリットの底知れぬ大きさがあったのもまた事実です。
これから折に触れて紹介させていただくことになりますが、もっと早く自主的に開国していれば…。
なるほど!戦国時代というと、とかく暗くマイナス要素が強いイメージばかりしか思いつきませんでしたが、江戸時代にそれだけの武力を所有していれば、外国も警戒してうっかり手出しが出来なかったというメリットに変化したのですか(゜o゜;!。
この鎖国には色々な要素が味方してくれての実現だった訳ですね。
応援凸
様々なメリットがあったゆえに可能であった「鎖国」の状態も、時の流れとともに無理が生じてくる。そんな当たり前のことが理解できなかった政治は果たしてどうなっていくのでしょうか…?
日本と関係なさそうですが、その辺はどうでしょうか?
また、19世紀の帝国主義の頃には我が国と同じように列強から不平等条約を結ばされていますが、バランスの良い外交によって乗り切りました。
我が国とは間接的に関係が深いといえるかもしれませんね。