通常であれば、お福のように無位無官(むいむかん)の人間が昇殿できるはずがありません。ところが、幕府はお福を無理やり公家の身内とし、従三位(じゅさんみ)の位と「春日局(かすがのつぼね)」の称号を与えたうえで後水尾天皇への拝謁(はいえつ、身分の高い人に会うこと)を実現させました。
幕府のこうした強引な手法に堪忍袋(かんにんぶくろ)の緒(お)が切れた後水尾天皇は、幕府に無断で徳川秀忠の娘との間にお生まれで7歳の興子内親王(おきこないしんのう)に譲位されました。奈良時代以来859年ぶりの女帝(じょてい)となる第109代の明正天皇(めいしょうてんのう)の誕生です。
突然の譲位に対して幕府は激怒しましたが、いくら何でも既(すで)に行われた譲位を幕府が取り消すことができるはずがありません。こうしてかつての藤原氏(ふじわらし)や平家(へいけ)のように、徳川家が天皇の外戚(がいせき、母方の親戚のこと)となった訳ですが、その裏には後水尾天皇の幕府に対する巧妙(こうみょう)な意趣返(いしゅがえ)しがありました。




いつも有難うございます。
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青田です。 黒田先生
こんにちは
青田です。
春日局の件は、あまりにも、幕府の横暴ぶりに
怒りを感じます。
これは、天皇でなくても、幕府内部、他の大名からも、内心、納得できないと思う人間が
多数いたような気がします。
歴史上、正室でもない単なる乳母が、
昇殿して、従三位というのは、あまりにも、理不尽です。
従三位というのは、相当有力な大名にしかもらえない官位です。
しかも、春日局の息子は、大名になっています。
青田さんへ
黒田裕樹 仰るとおり、春日局に関する今回の件はあまりにも強引すぎます。
それだけ当時の幕府には権力があったのかもしれませんが、天皇をないがしろにしすぎたことは、幕末における尊王攘夷運動への大きな流れの基本となってしまいましたね。
今回の後水尾天皇のお怒りを考えれば、次回(27日)以降の流れも理解できるというものです。
ぴーち こんばんは!
さすがに朝廷もこのまま黙って幕府の言いなりにはなっていませんね。
物語はこれから佳境に入るのですね!
黒田さんの書かれている話の流れが非常に巧みで
いらっしゃるので、ハラハラさせられます。
さてさて、天皇の巧妙な意趣返しとは何でしょうか^^楽しみにさせていただきます♪
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 お言葉有難うございます。
ぴーちさんのご期待に添えるかどうかわかりませんが、明日(27日)以降の展開をお楽しみに!(^^♪
実際、後水尾天皇は頭脳明晰なお方だと思いますよ。
しー 紫衣事件!!!!
知ってます。
授業中、
そこらへんを資料集でパラパラ見てましたもんでw
…思うんですけど、
授業でやんない所も受験のことを考えたら今からやるべき、、、ですよね??^^;
しーさんへ
黒田裕樹 > 紫衣事件!!!!
> 知ってます。
> 授業中、
> そこらへんを資料集でパラパラ見てましたもんでw
多くの教科書にも載っていますし、当時の朝廷と幕府との力関係を知ることができる重要な事件ですからね。
> …思うんですけど、
> 授業でやんない所も受験のことを考えたら今からやるべき、、、ですよね??^^;
やって損はありません。いや、むしろどんどんやるべきでしょう。
縦の歴史だけでなく、横のつながりを知るにはこの講座は効果的ですよ(^^♪
春日局
青田です。 黒田先生
こんばんは
青田です。
今、NHKの大河ドラマ『~江~』を観たのですが、
かなり、創作の部分も多いとは、思いますが
春日局について、どうも納得できません。
家光の生母は、お江で、しかも、将軍の御台所なので、ドラマで、描かれている
お江VSお福(春日局)
だと、お江が乳母を辞めさせるくらい簡単にできたと思うのですが、乳母というのは、その当時、
正室、側室よりも、力があったのでしょうか。
私が 記憶しているかぎりでは、乳母で、歴史に名を残した女性は、いない気がするのですが。。
青田さんへ その2
黒田裕樹 春日局については様々な説があるようですね。
私はドラマを見ていませんが、少なくともお江とお福はライバル関係でも何でもないと思います。
さすがは「ファンタジー大河」の面目躍如といったところでしょうか。
こんにちは
青田です。
春日局の件は、あまりにも、幕府の横暴ぶりに
怒りを感じます。
これは、天皇でなくても、幕府内部、他の大名からも、内心、納得できないと思う人間が
多数いたような気がします。
歴史上、正室でもない単なる乳母が、
昇殿して、従三位というのは、あまりにも、理不尽です。
従三位というのは、相当有力な大名にしかもらえない官位です。
しかも、春日局の息子は、大名になっています。
それだけ当時の幕府には権力があったのかもしれませんが、天皇をないがしろにしすぎたことは、幕末における尊王攘夷運動への大きな流れの基本となってしまいましたね。
今回の後水尾天皇のお怒りを考えれば、次回(27日)以降の流れも理解できるというものです。
さすがに朝廷もこのまま黙って幕府の言いなりにはなっていませんね。
物語はこれから佳境に入るのですね!
黒田さんの書かれている話の流れが非常に巧みで
いらっしゃるので、ハラハラさせられます。
さてさて、天皇の巧妙な意趣返しとは何でしょうか^^楽しみにさせていただきます♪
応援凸
ぴーちさんのご期待に添えるかどうかわかりませんが、明日(27日)以降の展開をお楽しみに!(^^♪
実際、後水尾天皇は頭脳明晰なお方だと思いますよ。
知ってます。
授業中、
そこらへんを資料集でパラパラ見てましたもんでw
…思うんですけど、
授業でやんない所も受験のことを考えたら今からやるべき、、、ですよね??^^;
> 知ってます。
> 授業中、
> そこらへんを資料集でパラパラ見てましたもんでw
多くの教科書にも載っていますし、当時の朝廷と幕府との力関係を知ることができる重要な事件ですからね。
> …思うんですけど、
> 授業でやんない所も受験のことを考えたら今からやるべき、、、ですよね??^^;
やって損はありません。いや、むしろどんどんやるべきでしょう。
縦の歴史だけでなく、横のつながりを知るにはこの講座は効果的ですよ(^^♪
こんばんは
青田です。
今、NHKの大河ドラマ『~江~』を観たのですが、
かなり、創作の部分も多いとは、思いますが
春日局について、どうも納得できません。
家光の生母は、お江で、しかも、将軍の御台所なので、ドラマで、描かれている
お江VSお福(春日局)
だと、お江が乳母を辞めさせるくらい簡単にできたと思うのですが、乳母というのは、その当時、
正室、側室よりも、力があったのでしょうか。
私が 記憶しているかぎりでは、乳母で、歴史に名を残した女性は、いない気がするのですが。。
私はドラマを見ていませんが、少なくともお江とお福はライバル関係でも何でもないと思います。
さすがは「ファンタジー大河」の面目躍如といったところでしょうか。