そう! 弓矢です!
これさえあれば、遠くの獲物でも捕まえやすいですよね。
完新世になってから大きく変わった自然環境に対応するために、様々な新技術や道具が登場しました。弓矢もその一つで、遥(はる)かに遠くの獲物でも正確に捕まえることができました。弓矢の矢じりには石鏃(せきぞく)が用いられ、石斧(せきふ)などとともに当時は磨製石器(ませいせっき)が用いられていました。また、獲物を落とし穴などの罠(わな)にかけて捕まえる方法も盛んに利用されました。
また、植物を煮炊(にた)きするためや、食物を貯蔵する目的で土器(どき)が用いられ始め、人々の食生活は格段に豊かになりました。この時代の土器は、厚手(あつで)で黒褐色(くろかっしょく)のものが多く、また低温で焼いているためにもろいものが多いのが特徴で、その形も初期から後期にかけて大きく変化しています。
これらの土器は縄目(なわめ)の文様(もんよう)をつけているものが多いことから縄文土器(じょうもんどき)と呼ばれした。これらの縄文土器と磨製石器が使われた時代を縄文時代といい、その文化を縄文文化といいます。
ところで、皆さんは打製石器と磨製石器の区別がつきますか?
例えばハサミが錆(さ)び付いて切れなくなったときに再び切れ味を増そうと思えば、ハサミをカンカンとたたくのと、表面を磨(みが)くのとどちらの方がよいですか?
当然磨いた方が切れ味が復活しますよね。ですから、打製石器よりも磨製石器の方が新しいのです。




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