翌昭和21年に改正憲法の草案が完成し、2月8日に政府がGHQに提出しました。この草案は、憲法問題調査委員会の中心人物であった国務大臣(こくむだいじん)の松本烝治(まつもとじょうじ)の名前から「松本試案」と呼ばれています。
松本試案の内容は、前年の昭和20年の帝国議会(ていこくぎかい、現在の国会)で松本大臣が発表した、いわゆる「松本四原則」に基(もと)づいていました。その内容は以下のとおりです。
1.天皇の制度の基本原則を変更しない
2.議会の権限の拡大
3.国務大臣の議会に対する責任の明確化
4.自由及び権利の保護の拡大と侵害に対する国家の保障の強化
政府としては明治憲法の基本方針を大きく変更する必要はなく、部分的な改正だけでGHQが求める民主化に十分対応ができると判断していたのです。しかし、GHQは松本試案の内容は保守的であると見なして2月13日に拒否を通告し、さらにGHQが独自に作成した 「マッカーサー草案」を政府に提示しました。
その内容に対して、松本大臣をはじめとする当時の政府首脳が唖然(あぜん、思いがけない出来事にあきれて声も出ないさまのこと)とするのみならず、その際のGHQの高飛車(たかびしゃ)な対応に慄然(りつぜん、恐ろしさにぞっとするさまのこと)としました。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
GHQの高飛車な対応が気になるところですが、
マッカーサー元帥自体は、乃木将軍を
尊敬していたというお話を聞いたことがあり、
日本に対する感情はさほど悪くは無かったのではないかと思っておりましたが。。
なんだか雲行きが怪しいお話になって来ましたね^^;
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > GHQの高飛車な対応が気になるところですが、
> マッカーサー元帥自体は、乃木将軍を
> 尊敬していたというお話を聞いたことがあり、
> 日本に対する感情はさほど悪くは無かったのではないかと思っておりましたが。。
> なんだか雲行きが怪しいお話になって来ましたね^^;
マッカーサー自身は確かに親日だったかもしれません。
彼の決断がなければ昭和天皇の運命も変わっていたでしょうし。
しかしながら、彼はアメリカの人間です。
アメリカの国益を第一に考えて動く人物ですから、当然我が国にとって非常な手段をとることもあるでしょう。
そして、その最たるものが次回(27日)からの「新憲法の制定」です。
黒田裕樹さん
風早 りら 今日のお話は 難しいお話で
全てを理解することが出来ませんでした
明日の講座で しっかり勉強したいと
思います
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 今日のお話は 難しいお話で
> 全てを理解することが出来ませんでした
> 明日の講座で しっかり勉強したいと
> 思います
そうでしたか。
我が国では憲法改正の必要はないと思っていたところに、GHQから改正を強要され、仕方なく作成してみたところ、やっぱりあまり変わらなかった(=それだけ明治憲法が民主的だった)。しかし、どうしても新憲法を制定させたかったGHQは、我が国を黙らせるためにあらゆる手段を用いようとした…というところでしょうか。
いずれにせよ、次回(27日)から衝撃の事実が明らかになります。
GHQの高飛車な対応が気になるところですが、
マッカーサー元帥自体は、乃木将軍を
尊敬していたというお話を聞いたことがあり、
日本に対する感情はさほど悪くは無かったのではないかと思っておりましたが。。
なんだか雲行きが怪しいお話になって来ましたね^^;
応援凸
> マッカーサー元帥自体は、乃木将軍を
> 尊敬していたというお話を聞いたことがあり、
> 日本に対する感情はさほど悪くは無かったのではないかと思っておりましたが。。
> なんだか雲行きが怪しいお話になって来ましたね^^;
マッカーサー自身は確かに親日だったかもしれません。
彼の決断がなければ昭和天皇の運命も変わっていたでしょうし。
しかしながら、彼はアメリカの人間です。
アメリカの国益を第一に考えて動く人物ですから、当然我が国にとって非常な手段をとることもあるでしょう。
そして、その最たるものが次回(27日)からの「新憲法の制定」です。
全てを理解することが出来ませんでした
明日の講座で しっかり勉強したいと
思います
> 全てを理解することが出来ませんでした
> 明日の講座で しっかり勉強したいと
> 思います
そうでしたか。
我が国では憲法改正の必要はないと思っていたところに、GHQから改正を強要され、仕方なく作成してみたところ、やっぱりあまり変わらなかった(=それだけ明治憲法が民主的だった)。しかし、どうしても新憲法を制定させたかったGHQは、我が国を黙らせるためにあらゆる手段を用いようとした…というところでしょうか。
いずれにせよ、次回(27日)から衝撃の事実が明らかになります。