この条件では我が国が連合国の属国になってしまう危険性があり、また何よりも天皇の地位の保証が不完全なままでした。この内容でポツダム宣言を受け入れるべきか、外務側と軍部側で再び意見が対立しましたが、ソ連による我が国侵略の脅威(きょうい)が間近(まぢか)に迫った現状では時間がありませんでした。
そこで、鈴木首相は14日に改めて御前会議を開きました。会議では自らの意見を述べる者も、またそれを聞く者も、すべてが泣いていました。陛下も意見をお聞きになりながら何度も涙を流され、しばしば眼鏡を押さえられました。そして、昭和天皇による2度目のご聖断が下りました。
「私の考えは、この前言ったことに変わりはない。相手方の回答に対する不安もあるだろうが、私はそのまま受け入れて良いと思う。また玉砕して国に殉ずる思いもよく分かるが、私自身はいかになろうとも、国民の生命を助けたい」。
ご聖断が下った後、阿南陸相は耐え切れずに激しく慟哭(どうこく、悲しみのあまり声をあげて泣くこと)しました。昭和天皇はそんな阿南に対して優しく声をおかけになりました。
「阿南、お前の気持ちはよく分かっている。しかし、私には国体を護れる確信がある」。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
この当時の日本軍は玉砕を崇拝していた様ですが、天皇のご決断のお話を伺って、硫黄島の戦いで総司令官を務めた「栗林中将」の玉砕禁止を思い出してしまいました^^;(知識が浅くて申し訳ありませんが・・汗)
死を選択することを美化せずに、出来ることなら、一人でも多くの命を繋ぐことで一国を守ろうとするお考えには賛成です。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > この当時の日本軍は玉砕を崇拝していた様ですが、天皇のご決断のお話を伺って、硫黄島の戦いで総司令官を務めた「栗林中将」の玉砕禁止を思い出してしまいました^^;(知識が浅くて申し訳ありませんが・・汗)
> 死を選択することを美化せずに、出来ることなら、一人でも多くの命を繋ぐことで一国を守ろうとするお考えには賛成です。
死ぬことよりも、生き抜くことで我が国の未来に貢献できるようにする。
これも一つの立派な生き方ですよね。
そして、実務のトップに君臨するある首脳の責任の取り方は…。
黒田裕樹さん
風早 りら 「私自身はいかになろうとも、国民の生命を助けたい」
このお言葉あってのこその
今の日本があるのでしょう
明日の講座 楽しみにしています
15日の 詳細を お聞きしたいです
おねこ のそり。
勝たなければいけないこと、辱めより死を選ぶこと。
戦争ってのは、命をつかってゲームの駒を動かしているんですよね。
負けることで、命を守る、とても尊い決断だと思いました。
今も、あちこちが戦争してるけど、一体どういうことなんだいっ?
戦争は金儲けビジネス。恐ろしい考えですよね。
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 「私自身はいかになろうとも、国民の生命を助けたい」
> このお言葉あってのこその
> 今の日本があるのでしょう
> 明日の講座 楽しみにしています
> 15日の 詳細を お聞きしたいです
仰るとおり、陛下のまさに一身をなげうった覚悟があったからこそ、戦争を終えることができたといえます。
いよいよ終戦ですが、その前に軍部を止めるための「もう一つの一身をなげうった行動」があります。
おねこさんへ
黒田裕樹 > のそり。
> 勝たなければいけないこと、辱めより死を選ぶこと。
> 戦争ってのは、命をつかってゲームの駒を動かしているんですよね。
> 負けることで、命を守る、とても尊い決断だと思いました。
そのとおりですね。
これ以上犠牲者を出さないためにも、生きて辱めを受ける覚悟を決める。
言うことはたやすいですが、なかなかできる決断ではありません。
> 今も、あちこちが戦争してるけど、一体どういうことなんだいっ?
> 戦争は金儲けビジネス。恐ろしい考えですよね。
戦争は確かに良くないことですが、攻められれば受けなければいけません。
難しいですね。
mochimochi ”昭和天皇は日本史にとても影響した人” と黒田先生が仰った意味が分かりました。
失礼かもしれませんが、陛下は私のヒーローになってしまいました!
国民みなさんに陛下の事をよく知ってもらいたいです!
mochimochiさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、昭和天皇は私たち日本国民にとってヒーローであり、恩人でもあります。我が国には天皇陛下がいらっしゃって本当に幸せですね。
この当時の日本軍は玉砕を崇拝していた様ですが、天皇のご決断のお話を伺って、硫黄島の戦いで総司令官を務めた「栗林中将」の玉砕禁止を思い出してしまいました^^;(知識が浅くて申し訳ありませんが・・汗)
死を選択することを美化せずに、出来ることなら、一人でも多くの命を繋ぐことで一国を守ろうとするお考えには賛成です。
応援凸
> 死を選択することを美化せずに、出来ることなら、一人でも多くの命を繋ぐことで一国を守ろうとするお考えには賛成です。
死ぬことよりも、生き抜くことで我が国の未来に貢献できるようにする。
これも一つの立派な生き方ですよね。
そして、実務のトップに君臨するある首脳の責任の取り方は…。
このお言葉あってのこその
今の日本があるのでしょう
明日の講座 楽しみにしています
15日の 詳細を お聞きしたいです
勝たなければいけないこと、辱めより死を選ぶこと。
戦争ってのは、命をつかってゲームの駒を動かしているんですよね。
負けることで、命を守る、とても尊い決断だと思いました。
今も、あちこちが戦争してるけど、一体どういうことなんだいっ?
戦争は金儲けビジネス。恐ろしい考えですよね。
> このお言葉あってのこその
> 今の日本があるのでしょう
> 明日の講座 楽しみにしています
> 15日の 詳細を お聞きしたいです
仰るとおり、陛下のまさに一身をなげうった覚悟があったからこそ、戦争を終えることができたといえます。
いよいよ終戦ですが、その前に軍部を止めるための「もう一つの一身をなげうった行動」があります。
> 勝たなければいけないこと、辱めより死を選ぶこと。
> 戦争ってのは、命をつかってゲームの駒を動かしているんですよね。
> 負けることで、命を守る、とても尊い決断だと思いました。
そのとおりですね。
これ以上犠牲者を出さないためにも、生きて辱めを受ける覚悟を決める。
言うことはたやすいですが、なかなかできる決断ではありません。
> 今も、あちこちが戦争してるけど、一体どういうことなんだいっ?
> 戦争は金儲けビジネス。恐ろしい考えですよね。
戦争は確かに良くないことですが、攻められれば受けなければいけません。
難しいですね。
失礼かもしれませんが、陛下は私のヒーローになってしまいました!
国民みなさんに陛下の事をよく知ってもらいたいです!