そして、目の前に息を引き取ったばかりの遺体が横たわっていれば、子は親の、親は子の名を何度も叫びながら泣き崩(くず)れます。何度呼びかけようが二度と返事をすることがないことなど分かりきっていますが、それでも呼びかけずにはいられない…。
昭和天皇のご真意もそこにありました。我が国のために命をかけて戦い、そして散っていった兵士の一人ひとりが、陛下にとってはかけがえのない生命なのです。だからこそ、親が亡くなった子に対してそうするように、昭和天皇は二度と聞くことのかなわない、ねぎらいのお言葉を兵士たちにかけられたのでした。
やがて我が国の戦局はますます悪化し、昭和19(1944)年10月25日には爆弾(ばくだん)を載(の)せた飛行機が、敵の軍艦(ぐんかん)めがけて体当たりで突撃(とつげき)するという、いわゆる神風特別攻撃隊(かみかぜとくべつこうげきたい)による攻撃が始まりました。
翌26日に作戦実行をお聞きになった昭和天皇は「そのようにまでしなければならなかったのか!」と叫ばれ、しばし絶句(ぜっく)された後に「しかしよくやった」と仰いました。このお言葉は決して特攻隊を称賛(しょうさん)するのではなく、国のために生命を散らした兵士たちの尊(とうと)い犠牲に対する労(いたわ)りのお気持ちが込められていると考えるべきでしょう。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
仰るとおり、子供の最大の罪は親よりも早く先立つことで、親にとっては最大の不幸でもありますね。逆さ仏という現象は出来れば、経験したくはありませんが、これも親子であっても個人個人の寿命は皆、違いますので、仕方が無い事ですが、それにしても、昭和天皇という方は何処まで慈悲深い方だったのでしょう。。
今日は天皇のエモーショナルな部分を垣間見ることが出来、これまでの昭和天皇の印象がまたいい意味で変えさせていただいたことに感謝します^^
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 仰るとおり、子供の最大の罪は親よりも早く先立つことで、親にとっては最大の不幸でもありますね。逆さ仏という現象は出来れば、経験したくはありませんが、これも親子であっても個人個人の寿命は皆、違いますので、仕方が無い事ですが、それにしても、昭和天皇という方は何処まで慈悲深い方だったのでしょう。。
私もそう思います。
昭和天皇の慈悲深いお心に、私たち日本人がどれだけ勇気づけられたことでしょうか…。
> 今日は天皇のエモーショナルな部分を垣間見ることが出来、これまでの昭和天皇の印象がまたいい意味で変えさせていただいたことに感謝します^^
こちらこそ有難うございます。
これからの昭和天皇のエピソードにもご期待いただければと思います。
黒田裕樹さん
風早 りら 昭和天皇の
「 そのようにまでしなければならなかったのか!」の御言葉
「しかしよくやった」の御言葉
先生の説明で よく理解出来 心にしみました
ですが 事後報告には 疑問を感じます
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 昭和天皇の
> 「そのようにまでしなければならなかったのか!」の御言葉
> 「しかしよくやった」の御言葉
> 先生の説明で よく理解出来 心にしみました
> ですが 事後報告には 疑問を感じます
お言葉有難うございます。
事後報告についてですが、戦争の作戦遂行は軍部や内閣が独断でやっていたということになるのでしょうか。
時が経つにつれて、陛下のお役割は重要になっていきます。
mochimochi 言葉にできないようなことですね。。。
心が痛くなります。
ちなみに、こういうエピソードは初耳の方が多いのではないでしょうか。
多くの人に知ってほしいものです。
mochimochiさんへ
黒田裕樹 > 言葉にできないようなことですね。。。
> 心が痛くなります。
そうですね。
陛下のお気持ちを思うと、何も言えなくなってしまいます。
> ちなみに、こういうエピソードは初耳の方が多いのではないでしょうか。
> 多くの人に知ってほしいものです。
このエピソードをもっと多くの人に知っていただくために、当ブログがほんの少しでもお役に立てれば嬉しいですね。
オバrev 黒田先生、昭和天皇のお話そしてお言葉、涙なくして聞けませんし読めません。
マスコミ、N教組やS派がよく使った、言葉尻を捉えたり、自分たちの都合良いように曲解した恣意的な話ではなく、陛下の本意をきっちり伝えてくださったことに感謝いたします。
私自身は戦後の生まれですが、戦争を体験している方のお話を聞きますと、本当に日本を守るために老若男女が必死だったことがよく分かります。そのことを批判することは誰にもできません。
その真実を後世に伝えていく義務が我々にはあると思います。
民主党政権の功罪の功の部分としてあえてあげれば、このようなことを真剣に国民が考えるようになったことかもしれません(^^ゞ
オバrevさんへ
黒田裕樹 > 黒田先生、昭和天皇のお話そしてお言葉、涙なくして聞けませんし読めません。
> マスコミ、N教組やS派がよく使った、言葉尻を捉えたり、自分たちの都合良いように曲解した恣意的な話ではなく、陛下の本意をきっちり伝えてくださったことに感謝いたします。
有難うございます。この場面では、実際の講座の参加者の皆様の多くが涙されておられましたし、講演する私も、心の中で同じ思いでした。
> 私自身は戦後の生まれですが、戦争を体験している方のお話を聞きますと、本当に日本を守るために老若男女が必死だったことがよく分かります。そのことを批判することは誰にもできません。
> その真実を後世に伝えていく義務が我々にはあると思います。
誰だって命がけとなれば必死で抵抗します。その過程で仮に命のやり取りをしたとしても、誰が批判などできましょうか。澄んだ目で学ぶ、伝えることができる環境が大切ですね。
> 民主党政権の功罪の功の部分としてあえてあげれば、このようなことを真剣に国民が考えるようになったことかもしれません(^^ゞ
仰るとおりだと思います。人間は追い詰められて初めて気が付くもの。自民党政権のままでは永遠にこの機会を失っていたかもしれませんね。
仰るとおり、子供の最大の罪は親よりも早く先立つことで、親にとっては最大の不幸でもありますね。逆さ仏という現象は出来れば、経験したくはありませんが、これも親子であっても個人個人の寿命は皆、違いますので、仕方が無い事ですが、それにしても、昭和天皇という方は何処まで慈悲深い方だったのでしょう。。
今日は天皇のエモーショナルな部分を垣間見ることが出来、これまでの昭和天皇の印象がまたいい意味で変えさせていただいたことに感謝します^^
応援凸
私もそう思います。
昭和天皇の慈悲深いお心に、私たち日本人がどれだけ勇気づけられたことでしょうか…。
> 今日は天皇のエモーショナルな部分を垣間見ることが出来、これまでの昭和天皇の印象がまたいい意味で変えさせていただいたことに感謝します^^
こちらこそ有難うございます。
これからの昭和天皇のエピソードにもご期待いただければと思います。
「 そのようにまでしなければならなかったのか!」の御言葉
「しかしよくやった」の御言葉
先生の説明で よく理解出来 心にしみました
ですが 事後報告には 疑問を感じます
> 「そのようにまでしなければならなかったのか!」の御言葉
> 「しかしよくやった」の御言葉
> 先生の説明で よく理解出来 心にしみました
> ですが 事後報告には 疑問を感じます
お言葉有難うございます。
事後報告についてですが、戦争の作戦遂行は軍部や内閣が独断でやっていたということになるのでしょうか。
時が経つにつれて、陛下のお役割は重要になっていきます。
心が痛くなります。
ちなみに、こういうエピソードは初耳の方が多いのではないでしょうか。
多くの人に知ってほしいものです。
> 心が痛くなります。
そうですね。
陛下のお気持ちを思うと、何も言えなくなってしまいます。
> ちなみに、こういうエピソードは初耳の方が多いのではないでしょうか。
> 多くの人に知ってほしいものです。
このエピソードをもっと多くの人に知っていただくために、当ブログがほんの少しでもお役に立てれば嬉しいですね。
マスコミ、N教組やS派がよく使った、言葉尻を捉えたり、自分たちの都合良いように曲解した恣意的な話ではなく、陛下の本意をきっちり伝えてくださったことに感謝いたします。
私自身は戦後の生まれですが、戦争を体験している方のお話を聞きますと、本当に日本を守るために老若男女が必死だったことがよく分かります。そのことを批判することは誰にもできません。
その真実を後世に伝えていく義務が我々にはあると思います。
民主党政権の功罪の功の部分としてあえてあげれば、このようなことを真剣に国民が考えるようになったことかもしれません(^^ゞ
> マスコミ、N教組やS派がよく使った、言葉尻を捉えたり、自分たちの都合良いように曲解した恣意的な話ではなく、陛下の本意をきっちり伝えてくださったことに感謝いたします。
有難うございます。この場面では、実際の講座の参加者の皆様の多くが涙されておられましたし、講演する私も、心の中で同じ思いでした。
> 私自身は戦後の生まれですが、戦争を体験している方のお話を聞きますと、本当に日本を守るために老若男女が必死だったことがよく分かります。そのことを批判することは誰にもできません。
> その真実を後世に伝えていく義務が我々にはあると思います。
誰だって命がけとなれば必死で抵抗します。その過程で仮に命のやり取りをしたとしても、誰が批判などできましょうか。澄んだ目で学ぶ、伝えることができる環境が大切ですね。
> 民主党政権の功罪の功の部分としてあえてあげれば、このようなことを真剣に国民が考えるようになったことかもしれません(^^ゞ
仰るとおりだと思います。人間は追い詰められて初めて気が付くもの。自民党政権のままでは永遠にこの機会を失っていたかもしれませんね。