明治45(1912)年7月30日、裕仁親王が11歳の時に祖父の明治天皇が崩御(ほうぎょ)され、その大葬(たいそう)の日であった9月13日に乃木は妻とともに殉死(じゅんし)しましたが、その数日前に乃木は裕仁親王に山鹿素行(やまがそこう)の名著である「中朝事実(ちゅうちょうじじつ)」を差し上げ、素晴らしい本であるから熟読(じゅくどく)されるように、と勧めました。
いつもと違い、ただならぬ気配が漂(ただよ)う乃木の様子に、裕仁親王は「院長閣下(=乃木)はどこかへ行かれるのですか?」と聞かれたそうです。後で乃木の殉死をお知りになり、祖父の明治天皇に続いて、大切な院長閣下まで失われた親王のお悲しみは、たとえようもないほど深かったに違いありません。
しかしながら、父君の大正天皇が即位され、ご自身は皇太子になられた裕仁親王は、その責任の重さをかみしめられながら、お悲しみを乗り越えられて勉学に励まれ、やがて成人された皇太子殿下は、大正10(1921)年にご病弱であられた大正天皇に代わって、20歳で摂政(せっしょう)になられました。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
初歩的な質問で恐縮ですが、
どうして皇族方は学習院初等科(学習院大学等)
へ入学されるのですか?
皇族とのご関係が密な理由はあるのでしょうか・・
乃木大将は、私の住む県にも縁の深い人物では
ありますが、その一端を伺っただけでも、立派な人物であったことが判ります。
それでは応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 初歩的な質問で恐縮ですが、
> どうして皇族方は学習院初等科(学習院大学等)
> へ入学されるのですか?
> 皇族とのご関係が密な理由はあるのでしょうか・・
学習院は戦前では文科省(当時の文部省)ではなく宮内省(現在の宮内庁)の管轄とされていた関係で、華族など身分の高い子女のみを原則として受け入れていたんですね。皇室との深いつながりも、当時の慣例が流れとして残っているのです。
もっとも、最近では悠仁親王殿下が別の私立幼稚園にお通いになるなど、変化が生じているようですね。
> 乃木大将は、私の住む県にも縁の深い人物では
> ありますが、その一端を伺っただけでも、立派な人物であったことが判ります。
乃木大将は素晴らしい将軍でした。
日露戦争における旅順戦で多くの犠牲者を出したことで、一般にはその指揮能力に疑問符がつけられていることが多いようですが、これは完全な誤解です。いずれ機会を見て紹介できればと思います。
ところで。
晴雨堂ミカエル 小林よしのり氏が盛んに天皇論を漫画で述べています。個人的には共通認識があり、左翼系市民がことさらステレオタイプの権力者イメージを喧伝する事への効果的応酬になると評価しておりますが、黒田氏はどう思われますか?
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 > 小林よしのり氏が盛んに天皇論を漫画で述べています。個人的には共通認識があり、左翼系市民がことさらステレオタイプの権力者イメージを喧伝する事への効果的応酬になると評価しておりますが、黒田氏はどう思われますか?
小林氏の活動は、皇室の重要性を再認識する意味では効果があると思っております。
ただ、同氏の考察をそのまま鵜呑みにするのではなく、一人一人が日本人として(もちろん外国人の立場から見た皇室観を含めて)どう生きていくかを知るための一里塚とすべきではないかと考えております。
黒田裕樹さん
風早 りら 乃木希典大将の裕仁親王への
ご教育は それは 稀に見る見事な
ことだったようですね
昨今の学習院初等科の教育について
考えさせてれるものがあります
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 乃木希典大将の裕仁親王への
> ご教育は それは 稀に見る見事な
> ことだったようですね
> 昨今の学習院初等科の教育について
> 考えさせられるものがあります
明治天皇のご信任厚かった乃木大将だからこそ成し得たことだったのでしょうね。
近年の学習院初等科は愛子内親王殿下をはじめとした様々な問題があるようで、残念に思います。
初歩的な質問で恐縮ですが、
どうして皇族方は学習院初等科(学習院大学等)
へ入学されるのですか?
皇族とのご関係が密な理由はあるのでしょうか・・
乃木大将は、私の住む県にも縁の深い人物では
ありますが、その一端を伺っただけでも、立派な人物であったことが判ります。
それでは応援凸
> どうして皇族方は学習院初等科(学習院大学等)
> へ入学されるのですか?
> 皇族とのご関係が密な理由はあるのでしょうか・・
学習院は戦前では文科省(当時の文部省)ではなく宮内省(現在の宮内庁)の管轄とされていた関係で、華族など身分の高い子女のみを原則として受け入れていたんですね。皇室との深いつながりも、当時の慣例が流れとして残っているのです。
もっとも、最近では悠仁親王殿下が別の私立幼稚園にお通いになるなど、変化が生じているようですね。
> 乃木大将は、私の住む県にも縁の深い人物では
> ありますが、その一端を伺っただけでも、立派な人物であったことが判ります。
乃木大将は素晴らしい将軍でした。
日露戦争における旅順戦で多くの犠牲者を出したことで、一般にはその指揮能力に疑問符がつけられていることが多いようですが、これは完全な誤解です。いずれ機会を見て紹介できればと思います。
小林氏の活動は、皇室の重要性を再認識する意味では効果があると思っております。
ただ、同氏の考察をそのまま鵜呑みにするのではなく、一人一人が日本人として(もちろん外国人の立場から見た皇室観を含めて)どう生きていくかを知るための一里塚とすべきではないかと考えております。
ご教育は それは 稀に見る見事な
ことだったようですね
昨今の学習院初等科の教育について
考えさせてれるものがあります
> ご教育は それは 稀に見る見事な
> ことだったようですね
> 昨今の学習院初等科の教育について
> 考えさせられるものがあります
明治天皇のご信任厚かった乃木大将だからこそ成し得たことだったのでしょうね。
近年の学習院初等科は愛子内親王殿下をはじめとした様々な問題があるようで、残念に思います。