ところが、幕末の頃の水戸学は、主君としてふさわしいのは幕府よりもむしろ天皇を中心とする皇室であり、また諸外国からのいわゆる外圧に対してはこれを排除すべきであるとする尊王攘夷(そんのうじょうい)の考えが中心となっていました。
吉田松陰も水戸学を学んで大きな影響を受け、その松陰から学んだ塾生たちによって、長州藩の藩論もいつしか尊王攘夷論が中心となり、討幕へ向けての大きな推進力になりました。攘夷の機運が高まった長州藩では、幕府の攘夷決行の掛(か)け声に応じて1863年旧暦5月10日に下関海峡を通過する外国船に対して砲撃を実際に行いました。これを長州藩外国船砲撃事件(ちょうしゅうはんがいこくせんほうげきじけん)といいます。
しかし、あまりに急進的な攘夷論は薩摩藩や会津藩(あいづはん)などから敬遠され、同年旧暦8月18日にはクーデターが起きて、三条実美(さんじょうさねとみ)らの公卿や長州藩などの急進派が京都を追われてしまいました。これを八月十八日の政変(はちがつじゅうはちにちのせいへん)といいます。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
余りに急な攘夷論は、確かに反感を持たれてしまうのは必須ですよね。
ただ、尊皇攘夷の精神というのは
ある程度大切なのではないかと思うのです。
鎖国をしていた260年間の間の日本はなんだかんだいっても、平和な時代でしたが、開国し外国との交流が盛んになった時から今日までの間、得るものも多かったでしょうけれど、それでも何か大切なものばかり失って来たように感じてなりません。
自国の安全はなるべく外国の庇護を受けずに自国で守っていこうという気持ち、日本人としての誇りとして持ちたいものだと思います。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 余りに急な攘夷論は、確かに反感を持たれてしまうのは必須ですよね。
後先を考えずに「ただ打ち払えば良い」というのは明らかに乱暴ですからね。
何事も慎重に作戦を練らないといけません。
> ただ、尊皇攘夷の精神というのは
> ある程度大切なのではないかと思うのです。
> 鎖国をしていた260年間の間の日本はなんだかんだいっても、平和な時代でしたが、開国し外国との交流が盛んになった時から今日までの間、得るものも多かったでしょうけれど、それでも何か大切なものばかり失って来たように感じてなりません。
> 自国の安全はなるべく外国の庇護を受けずに自国で守っていこうという気持ち、日本人としての誇りとして持ちたいものだと思います。
仰るとおりです。
薩摩藩も長州藩も、この後は性急な攘夷論に走らずに現実的な路線を貫くわけですが、その理由は「歴史に学ぶ」ことでした。次回(18日)以降に詳しく探ってみたいと思います。
黒田先生
風早 りら 吉田松陰と言う方は 素晴らしい方の
ようですね
この方には かなり 興味があります
また 機会がありましたら
この方の お話をお聞かせ下さいね
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 吉田松陰と言う方は 素晴らしい方の
> ようですね
> この方には かなり 興味があります
> また 機会がありましたら
> この方の お話をお聞かせ下さいね
吉田松陰という歴史上の人物だけで講座ができるほどですからね。
いずれはぜひとも挑戦したいと思います。
余りに急な攘夷論は、確かに反感を持たれてしまうのは必須ですよね。
ただ、尊皇攘夷の精神というのは
ある程度大切なのではないかと思うのです。
鎖国をしていた260年間の間の日本はなんだかんだいっても、平和な時代でしたが、開国し外国との交流が盛んになった時から今日までの間、得るものも多かったでしょうけれど、それでも何か大切なものばかり失って来たように感じてなりません。
自国の安全はなるべく外国の庇護を受けずに自国で守っていこうという気持ち、日本人としての誇りとして持ちたいものだと思います。
応援凸
後先を考えずに「ただ打ち払えば良い」というのは明らかに乱暴ですからね。
何事も慎重に作戦を練らないといけません。
> ただ、尊皇攘夷の精神というのは
> ある程度大切なのではないかと思うのです。
> 鎖国をしていた260年間の間の日本はなんだかんだいっても、平和な時代でしたが、開国し外国との交流が盛んになった時から今日までの間、得るものも多かったでしょうけれど、それでも何か大切なものばかり失って来たように感じてなりません。
> 自国の安全はなるべく外国の庇護を受けずに自国で守っていこうという気持ち、日本人としての誇りとして持ちたいものだと思います。
仰るとおりです。
薩摩藩も長州藩も、この後は性急な攘夷論に走らずに現実的な路線を貫くわけですが、その理由は「歴史に学ぶ」ことでした。次回(18日)以降に詳しく探ってみたいと思います。
ようですね
この方には かなり 興味があります
また 機会がありましたら
この方の お話をお聞かせ下さいね
> ようですね
> この方には かなり 興味があります
> また 機会がありましたら
> この方の お話をお聞かせ下さいね
吉田松陰という歴史上の人物だけで講座ができるほどですからね。
いずれはぜひとも挑戦したいと思います。