一方、西郷の親友であった大久保利通は久光に取り入り、側近(そっきん)として重用(ちょうよう)されましたが、決して久光の保守的な考えに賛同したわけではありませんでした。いずれ時代が西郷を必要とするようになると先を読み、あえて猫をかぶっていたのです。
やがて利通の読みは当たり、久光の行列をイギリス人が馬で横切ったことから殺傷(さっしょう)されるという生麦事件(なまむぎじけん)の悲劇の後に薩摩藩がイギリスと衝突して薩英戦争(さつえいせんそう)が起きると、このような非常事態に対応できる人物は彼しかいないということで、西郷は再び歴史の表舞台に登場するようになりました。
この後の薩摩藩は、それまでの幕府に対する中立的な立場から、西郷らによって次第に武力討幕へと政策が転換され、1866年には土佐藩(とさはん)の坂本龍馬や中岡慎太郎の仲介によって、長州藩(ちょうしゅうはん)の桂小五郎らといわゆる薩長同盟(さっちょうどうめい、別名を薩長連合=さっちょうれんごう)を結び、討幕への機運が一気に高まりました。




いつも有難うございます。
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紗那 お久しぶりです。
この辺りは篤姫で見ていました。
こうやって見ると、大河ドラマというのはよく構成されてますねー
中学までの授業だと、この辺の流れもほとんど無視されてます……
黒田先生
風早 りら 西郷隆盛という人は 要領の悪い人の
ように 以前から感じていましたが
やはり 先生の講座を 受けてそう
思いました
哀れな 感じがします
暫く 体調不良で 講座に参加出来ず
残念でしたが また 参加させて頂きますね
紗那さんへ
黒田裕樹 > お久しぶりです。
ご無沙汰しておりますm(_ _)m
> この辺りは篤姫で見ていました。
> こうやって見ると、大河ドラマというのはよく構成されてますねー
大河ドラマは他に比べて、歴史の流れをしっかりと描いていると思います。
やはり1年もかければ、時間の余裕も生まれますからね。
> 中学までの授業だと、この辺の流れもほとんど無視されてます……
大河ドラマと比べると、時間があまりにも短いですからね(´・ω・`)
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 西郷隆盛という人は 要領の悪い人の
> ように 以前から感じていましたが
> やはり 先生の講座を 受けてそう
> 思いました
> 哀れな 感じがします
西郷隆盛は一徹の人でもありました。
その強さは、支持してくれる人々がいてこそ輝くんですよね。
その意味でも大久保利通の存在は大きかったです。
> 暫く 体調不良で 講座に参加出来ず
> 残念でしたが また 参加させて頂きますね
ご回復何よりです。
よろしくお願いします。
サクラ 西郷隆盛って、ほんわかしたイメージだったんですが、そんな波乱に満ちた半生があったんですね。
勿論、これからもまた波乱万丈になるわけですが。
薩英戦争で敗北したとはいえ、薩摩は英国にのっとられたわけではないんですね。
このへん、西郷さんの力量によるものでしょうか?
サクラさんへ
黒田裕樹 > 西郷隆盛って、ほんわかしたイメージだったんですが、そんな波乱に満ちた半生があったんですね。
> 勿論、これからもまた波乱万丈になるわけですが。
西郷隆盛の人生は苦難の連続です。
それゆえに人間も大きく、私たちはいつの時代も彼の生き方にひきつけられるんですよね。
> 薩英戦争で敗北したとはいえ、薩摩は英国にのっとられたわけではないんですね。
> このへん、西郷さんの力量によるものでしょうか?
西郷の力量だけでなく、当時イギリスの事情(植民地経営はインドで手一杯だったことや、何よりもアジアで安定した貿易相手がほしかったこと)もあったと思います。
この時代になると、一国の思惑だけでは何事も進まなくなるんですよね。日本史でありながら、世界史の目で歴史をながめる必要もあるんです。
ぴーち こんばんは!
西郷さんが、自殺未遂をですか?
今の今まで全く知らずにいました^^;
勉強になります!
大久保利通と西郷さんは幼馴染だとは聞いていましたが、二人の目指している考えには次第にズレが生じてくると習ったことがありましたが、私の聞き間違いだったのでしょうか・・・
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 西郷さんが、自殺未遂をですか?
> 今の今まで全く知らずにいました^^;
> 勉強になります!
西郷にとっては理想の藩主であった斉彬が急死したことは、自殺を図るほどの大きな衝撃だったんですね。その後も、斉彬とは全くタイプの違う久光によって遠ざけられ、忍耐の日々を過ごすことになります。
> 大久保利通と西郷さんは幼馴染だとは聞いていましたが、二人の目指している考えには次第にズレが生じてくると習ったことがありましたが、私の聞き間違いだったのでしょうか・・・
ズレが生じてくるのは維新後です。欧米を視察して海外との国力の違いを痛感した利通と、国内に残ってそれが理解できなかった西郷との差が、二人の仲に悪影響を与えてしまったんですよね。
この辺りは篤姫で見ていました。
こうやって見ると、大河ドラマというのはよく構成されてますねー
中学までの授業だと、この辺の流れもほとんど無視されてます……
ように 以前から感じていましたが
やはり 先生の講座を 受けてそう
思いました
哀れな 感じがします
暫く 体調不良で 講座に参加出来ず
残念でしたが また 参加させて頂きますね
ご無沙汰しておりますm(_ _)m
> この辺りは篤姫で見ていました。
> こうやって見ると、大河ドラマというのはよく構成されてますねー
大河ドラマは他に比べて、歴史の流れをしっかりと描いていると思います。
やはり1年もかければ、時間の余裕も生まれますからね。
> 中学までの授業だと、この辺の流れもほとんど無視されてます……
大河ドラマと比べると、時間があまりにも短いですからね(´・ω・`)
> ように 以前から感じていましたが
> やはり 先生の講座を 受けてそう
> 思いました
> 哀れな 感じがします
西郷隆盛は一徹の人でもありました。
その強さは、支持してくれる人々がいてこそ輝くんですよね。
その意味でも大久保利通の存在は大きかったです。
> 暫く 体調不良で 講座に参加出来ず
> 残念でしたが また 参加させて頂きますね
ご回復何よりです。
よろしくお願いします。
勿論、これからもまた波乱万丈になるわけですが。
薩英戦争で敗北したとはいえ、薩摩は英国にのっとられたわけではないんですね。
このへん、西郷さんの力量によるものでしょうか?
> 勿論、これからもまた波乱万丈になるわけですが。
西郷隆盛の人生は苦難の連続です。
それゆえに人間も大きく、私たちはいつの時代も彼の生き方にひきつけられるんですよね。
> 薩英戦争で敗北したとはいえ、薩摩は英国にのっとられたわけではないんですね。
> このへん、西郷さんの力量によるものでしょうか?
西郷の力量だけでなく、当時イギリスの事情(植民地経営はインドで手一杯だったことや、何よりもアジアで安定した貿易相手がほしかったこと)もあったと思います。
この時代になると、一国の思惑だけでは何事も進まなくなるんですよね。日本史でありながら、世界史の目で歴史をながめる必要もあるんです。
西郷さんが、自殺未遂をですか?
今の今まで全く知らずにいました^^;
勉強になります!
大久保利通と西郷さんは幼馴染だとは聞いていましたが、二人の目指している考えには次第にズレが生じてくると習ったことがありましたが、私の聞き間違いだったのでしょうか・・・
応援凸
> 今の今まで全く知らずにいました^^;
> 勉強になります!
西郷にとっては理想の藩主であった斉彬が急死したことは、自殺を図るほどの大きな衝撃だったんですね。その後も、斉彬とは全くタイプの違う久光によって遠ざけられ、忍耐の日々を過ごすことになります。
> 大久保利通と西郷さんは幼馴染だとは聞いていましたが、二人の目指している考えには次第にズレが生じてくると習ったことがありましたが、私の聞き間違いだったのでしょうか・・・
ズレが生じてくるのは維新後です。欧米を視察して海外との国力の違いを痛感した利通と、国内に残ってそれが理解できなかった西郷との差が、二人の仲に悪影響を与えてしまったんですよね。