西欧諸国(せいおうしょこく)に対抗するためには鉄製の様々な武器などを必要としましたが、当時の我が国の製鉄技術は、西欧のそれと比べて遅れていました。このため、西欧風の製鉄を行うために反射炉(はんしゃろ)の建設が急がれたのですが、斉彬はいち早く本拠地(ほんきょち)の鹿児島に反射炉を築造(ちくぞう)しました。
斉彬は他にも造船所やガラス製造所を次々と建設し、また砲術(ほうじゅつ)などの洋式の軍事訓練を行って軍事力の強化にも努めました。ちなみに現在の鹿児島の名産として知られるガラス細工の薩摩切子(さつまきりこ)は、この頃がルーツとなっています。
この他、斉彬は当時広まったばかりの写真技術にも興味を示し、本人の写真が残されているほか、自ら城の撮影を行ったとされています。また、我が国の国旗である「日の丸」は、幕末に諸外国との条約を結んだことで、外国船と区別するための標識(ひょうしき)として考案されたものでもありますが、その際に日の丸を提案した者のひとりとして斉彬の名が伝えられています。
こうして薩摩藩における様々な改革を行い、結果として我が国の近代化にも大いに貢献(こうけん)した斉彬でしたが、1858年に急死してしまい、藩主の地位を継(つ)いだ島津忠義(しまづただよし)の父であり、斉彬の異母弟(いぼてい、腹違いの弟のこと)でもあった島津久光(しまづひさみつ)が藩政の実権を握(にぎ)ったことで、薩摩藩は再び保守的な行動をとるようになりました。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
日の丸は島津斉彬が関与していたのですね!
日の丸もそうですが、世界の国旗には
中心に丸印があるタイプは多いですね~
色的には比較的原色が主に使用されているようですが、中間色、或いは今でいうパステルカラーなど作り出すのは意外と難しいと聞いた事があります。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 日の丸は島津斉彬が関与していたのですね!
> 日の丸もそうですが、世界の国旗には
> 中心に丸印があるタイプは多いですね~
> 色的には比較的原色が主に使用されているようですが、中間色、或いは今でいうパステルカラーなど作り出すのは意外と難しいと聞いた事があります。
確かに国旗には原色が多いですよね。
個人の感情の問題かもしれませんが、原色で描かれた強さが、国旗の雰囲気に合っていると思います。
その意味でも、真っ赤な太陽というイメージのある我が国の日の丸は非常に魅力的ですね。
日の丸は島津斉彬が関与していたのですね!
日の丸もそうですが、世界の国旗には
中心に丸印があるタイプは多いですね~
色的には比較的原色が主に使用されているようですが、中間色、或いは今でいうパステルカラーなど作り出すのは意外と難しいと聞いた事があります。
応援凸
> 日の丸もそうですが、世界の国旗には
> 中心に丸印があるタイプは多いですね~
> 色的には比較的原色が主に使用されているようですが、中間色、或いは今でいうパステルカラーなど作り出すのは意外と難しいと聞いた事があります。
確かに国旗には原色が多いですよね。
個人の感情の問題かもしれませんが、原色で描かれた強さが、国旗の雰囲気に合っていると思います。
その意味でも、真っ赤な太陽というイメージのある我が国の日の丸は非常に魅力的ですね。