いわれてみれば、比叡山延暦寺を焼討ちした後でも信長は天台宗(てんだいしゅう)の禁教令を出していません。後に豊臣秀吉や徳川家康によってキリスト教(カトリック)が禁教とされ、宣教師や信者たちが激しい弾圧を受けたことと比べれば対照的ですね。
ところで、信長が現代の私たちに意外な「贈り物」をしていることを皆さんはご存知でしょうか。
巨大な圧力団体と化していた宗教勢力は、信長によって徹底的に滅ぼされましたが、実はこのことがきっかけになって、以後の我が国では宗教団体が政治に積極的にかかわることがなくなります。例えば、他国で悩まされることが多い原理主義者による自爆テロリストも、我が国では原則として起きていませんよね。
日本国憲法にも第20条で明確に規定されている政教分離(せいきょうぶんり)は、信長がその道筋をつけてくれているという事実を、私たちはもっと理解すべきではないでしょうか。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんにちは!
政教分離の、道筋をつけたという事では
信長の偉業ですね。
ただ、今の政治と宗教の密接度は当時よりは
だいぶ距離(というか宗教団体が母体)が近くなっているように思えるのです。
(○明党、幸福○現党など・・)
信長の時代のように、きっぱりとした区分が
今の政治にも見られたらなと思います。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 政教分離の、道筋をつけたという事では
> 信長の偉業ですね。
> ただ、今の政治と宗教の密接度は当時よりは
> だいぶ距離(というか宗教団体が母体)が近くなっているように思えるのです。
> (○明党、幸福○現党など・・)
> 信長の時代のように、きっぱりとした区分が
> 今の政治にも見られたらなと思います。
なるほど、確かに現在の政党には身の主張は別にして「政教分離」が徹底しているかどうかが第三者から見れば微妙なものが存在しているようですね。
現在のように第一党としてでなければともかく、政治の実権を我が手に握った場合にどうなるのか、だと個人的には思います。
黒田裕樹さん
風早 りら 信長が政教分離の道筋をつけてくれた
事実は素晴らしいことですよね
ただ 今 現在 日本は
果たして 政教分離が しっかり
出来てるでしょうか
疑問です
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 信長が政教分離の道筋をつけてくれた
> 事実は素晴らしいことですよね
> ただ 今 現在 日本は
> 果たして 政教分離が しっかり
> 出来てるでしょうか
> 疑問です
別の方も同じ内容を仰ってましたが、これは難しい問題ですね。
特定の宗教団体だけに恩恵を与える政治は許されませんが、特定の宗教団体の意向のみで動く政党が存在するとすれば、結局は同じ路線を歩んでしまうのではないかという国民の疑問に答えられるだけの理由があるのでしょうか…。
ナオ 鋭い洞察力による歴史解説。旧石器時代から1週間ほどかけてやっとここまでたどり着きました。私の学生時代に黒田先生がいてくれたらとつくづく思います。
ナオさんへ
黒田裕樹 お言葉有難うございます。
ブログ開設以来間もなく3年になりますが、毎日更新を続けておりますので相当な分量になっていると思われます。
過去記事からお読みくださって感謝しております。
政教分離の、道筋をつけたという事では
信長の偉業ですね。
ただ、今の政治と宗教の密接度は当時よりは
だいぶ距離(というか宗教団体が母体)が近くなっているように思えるのです。
(○明党、幸福○現党など・・)
信長の時代のように、きっぱりとした区分が
今の政治にも見られたらなと思います。
応援凸
> 信長の偉業ですね。
> ただ、今の政治と宗教の密接度は当時よりは
> だいぶ距離(というか宗教団体が母体)が近くなっているように思えるのです。
> (○明党、幸福○現党など・・)
> 信長の時代のように、きっぱりとした区分が
> 今の政治にも見られたらなと思います。
なるほど、確かに現在の政党には身の主張は別にして「政教分離」が徹底しているかどうかが第三者から見れば微妙なものが存在しているようですね。
現在のように第一党としてでなければともかく、政治の実権を我が手に握った場合にどうなるのか、だと個人的には思います。
事実は素晴らしいことですよね
ただ 今 現在 日本は
果たして 政教分離が しっかり
出来てるでしょうか
疑問です
> 事実は素晴らしいことですよね
> ただ 今 現在 日本は
> 果たして 政教分離が しっかり
> 出来てるでしょうか
> 疑問です
別の方も同じ内容を仰ってましたが、これは難しい問題ですね。
特定の宗教団体だけに恩恵を与える政治は許されませんが、特定の宗教団体の意向のみで動く政党が存在するとすれば、結局は同じ路線を歩んでしまうのではないかという国民の疑問に答えられるだけの理由があるのでしょうか…。
ブログ開設以来間もなく3年になりますが、毎日更新を続けておりますので相当な分量になっていると思われます。
過去記事からお読みくださって感謝しております。