日朝貿易は1419年に朝鮮が倭寇の本拠地を対馬と誤認して襲撃(しゅうげき)した応永の外寇(おうえいのがいこう)によって一時は中断しましたが、その後も活発に行われました。
貿易では日明貿易での勘合(かんごう)をまねた通信符(つうしんふ)が用いられ、我が国からは銅や硫黄(いおう)などの鉱産物や工芸品、あるいは琉球貿易(りゅうきゅうぼうえき)で入手した蘇木(そぼく、染料のこと)や香木(こうぼく、こうりょうのこと)が輸出されました。
また、朝鮮からは当時の我が国では生産されなかった木綿(もめん)が大量に輸入され、それまでの麻(あさ)に比べて保温性が高く作業衣料に適していたために、人々に広く利用されたことで我が国の生活様式に大きな影響を与えました。
しかし、朝鮮がやがて日朝貿易を厳しく統制したために、これを不満とする三浦に住む日本人と現地の役人との間で1510年に紛争が起きました。この三浦の乱(さんぽのらん)によって、日朝貿易は次第に衰退(すいたい)していきました。
(※下線を引いた事例については、リンク先もご参照下さい)




いつも有難うございます。
トラックバック(0) |
サクラ 応永の外冦は知っていましたが、日朝貿易が衰退する原因ってのがあったんですね。
応永の外冦も三浦の乱も、確か学校では教えてませんでしたが。
はたしてこの二つの事件は、教えないほど価値のないものなのでしょうか。
サクラさんへ
黒田裕樹 > 応永の外冦は知っていましたが、日朝貿易が衰退する原因ってのがあったんですね。
> 応永の外冦も三浦の乱も、確か学校では教えてませんでしたが。
> はたしてこの二つの事件は、教えないほど価値のないものなのでしょうか。
両方とも日朝の中世史には欠かせない出来事ですから、教わる価値は十分にあるはずです。
ましてこの当時の政治的・商業(あるいは貿易)的対立は、現代とは次元が異なりますし…。
高校の教科書には出てきますので、その際に教わるのではないかと思いますよ。
紗那 当時は、朝鮮との関係も良好だったわけですね。
この前の韓国併合の講座の話と対照的な内容です。
なぜ、朝鮮は貿易を統制したのでしょう……?
紗那さんへ
黒田裕樹 > 当時は、朝鮮との関係も良好だったわけですね。
> この前の韓国併合の講座の話と対照的な内容です。
日朝国交の樹立は倭寇の討伐が前提でしたからね。共通の敵(前期倭寇は日本人が中心なので複雑ではありますが)の存在は両国が手を握るのに役立ったといえるのでしょうか。
> なぜ、朝鮮は貿易を統制したのでしょう……?
当時の日朝貿易では、朝鮮国内における貿易関係者や輸送に関する経費が朝鮮の負担だったため、交易の増大はそのまま朝鮮の負担増につながったんですね。それに耐えかねた朝鮮が貿易の統制をはかりましたが、貿易で生計を立てていた宗氏にとっては深刻な問題になりました。こうした軋轢(あつれき)が三浦の乱の遠因になってしまったんですね。
黒田先生
風早 りら 木綿はこ頃の日本では生産されていなかった
のですね
以外でした
当たり前ように 日本が 原産生産したのだと
思っていました
毎日が感動です
ありがとうございます
ぴーち こんばんは!
(わ!一度書いたコメントが消えてしまいましたTT)
結構長く書かせていただいたんですが、気を取り直して
もう一度^^;(コピペしておくんだった・・)
麻は今でも暑い夏などには、好まれる素材で、肌に付きにくく、涼しく過ごせるので良いですが
やはり四季を通して好まれる素材は、木綿の方が断然頻度は高いですよね。
肌触りの柔らかさからして、今でも愛される素材ですね^^
そうですか。最初は朝鮮から伝わったものだったんですね^^存じませんでした。
応援凸
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 木綿はこ頃の日本では生産されていなかった
> のですね
> 以外でした
> 当たり前ように 日本が 原産生産したのだと
> 思っていました
> 毎日が感動です
> ありがとうございます
お言葉有難うございます。
我が国で木綿が本格的に栽培されるようになったのは16世紀のことです。それまでは輸入に頼っていたんですよね。現代では安い外国産に押されて衰退しつつあるのは残念ですが…。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > (わ!一度書いたコメントが消えてしまいましたTT)
> 結構長く書かせていただいたんですが、気を取り直して
> もう一度^^;(コピペしておくんだった・・)
私もよくやるんですよ(´・ω・`)
気落ちしてから立ち直るのが一苦労ですよね。
> 麻は今でも暑い夏などには、好まれる素材で、肌に付きにくく、涼しく過ごせるので良いですが
> やはり四季を通して好まれる素材は、木綿の方が断然頻度は高いですよね。
> 肌触りの柔らかさからして、今でも愛される素材ですね^^
> そうですか。最初は朝鮮から伝わったものだったんですね^^存じませんでした。
別の方にも書かせていただきましたが、我が国で木綿が生産されるのは戦国時代の頃です。
木綿の肌触りの良さは、現代においても別格ですよね(^^♪
応永の外冦も三浦の乱も、確か学校では教えてませんでしたが。
はたしてこの二つの事件は、教えないほど価値のないものなのでしょうか。
> 応永の外冦も三浦の乱も、確か学校では教えてませんでしたが。
> はたしてこの二つの事件は、教えないほど価値のないものなのでしょうか。
両方とも日朝の中世史には欠かせない出来事ですから、教わる価値は十分にあるはずです。
ましてこの当時の政治的・商業(あるいは貿易)的対立は、現代とは次元が異なりますし…。
高校の教科書には出てきますので、その際に教わるのではないかと思いますよ。
この前の韓国併合の講座の話と対照的な内容です。
なぜ、朝鮮は貿易を統制したのでしょう……?
> この前の韓国併合の講座の話と対照的な内容です。
日朝国交の樹立は倭寇の討伐が前提でしたからね。共通の敵(前期倭寇は日本人が中心なので複雑ではありますが)の存在は両国が手を握るのに役立ったといえるのでしょうか。
> なぜ、朝鮮は貿易を統制したのでしょう……?
当時の日朝貿易では、朝鮮国内における貿易関係者や輸送に関する経費が朝鮮の負担だったため、交易の増大はそのまま朝鮮の負担増につながったんですね。それに耐えかねた朝鮮が貿易の統制をはかりましたが、貿易で生計を立てていた宗氏にとっては深刻な問題になりました。こうした軋轢(あつれき)が三浦の乱の遠因になってしまったんですね。
のですね
以外でした
当たり前ように 日本が 原産生産したのだと
思っていました
毎日が感動です
ありがとうございます
(わ!一度書いたコメントが消えてしまいましたTT)
結構長く書かせていただいたんですが、気を取り直して
もう一度^^;(コピペしておくんだった・・)
麻は今でも暑い夏などには、好まれる素材で、肌に付きにくく、涼しく過ごせるので良いですが
やはり四季を通して好まれる素材は、木綿の方が断然頻度は高いですよね。
肌触りの柔らかさからして、今でも愛される素材ですね^^
そうですか。最初は朝鮮から伝わったものだったんですね^^存じませんでした。
応援凸
> のですね
> 以外でした
> 当たり前ように 日本が 原産生産したのだと
> 思っていました
> 毎日が感動です
> ありがとうございます
お言葉有難うございます。
我が国で木綿が本格的に栽培されるようになったのは16世紀のことです。それまでは輸入に頼っていたんですよね。現代では安い外国産に押されて衰退しつつあるのは残念ですが…。
> 結構長く書かせていただいたんですが、気を取り直して
> もう一度^^;(コピペしておくんだった・・)
私もよくやるんですよ(´・ω・`)
気落ちしてから立ち直るのが一苦労ですよね。
> 麻は今でも暑い夏などには、好まれる素材で、肌に付きにくく、涼しく過ごせるので良いですが
> やはり四季を通して好まれる素材は、木綿の方が断然頻度は高いですよね。
> 肌触りの柔らかさからして、今でも愛される素材ですね^^
> そうですか。最初は朝鮮から伝わったものだったんですね^^存じませんでした。
別の方にも書かせていただきましたが、我が国で木綿が生産されるのは戦国時代の頃です。
木綿の肌触りの良さは、現代においても別格ですよね(^^♪