伊藤としては、韓国の独立国としてのプライドを守るために、近代的な政権が誕生するまでは外交権と軍事権のみを預かり、その後に主権を回復させる考えだったのです。
教育者であるとともに植民地政策に明るかった新渡戸稲造(にとべいなぞう)が韓国の植民地化に関する計画を伊藤に持参した際にも、伊藤は「植民地にしない」と一蹴(いっしゅう)したうえで、韓国人による韓国の統治の必要性を、時間をかけて新渡戸に説明したというエピソードが残っています。
「韓国は韓国人によって統治されるべきである」。我が国初の内閣総理大臣であり、維新の元勲(げんくん)でもある伊藤だけにその発言は重く、伊藤が生きている間には韓国が併合されることはないだろうと考えられていました。
しかし、その伊藤が、よりによって韓国人に暗殺されてしまうという悲劇(ひげき)が起こってしまったのです。




いつも有難うございます。
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サクラ ああ、新渡戸稲造はこんなところに出てくるんですね。
伊藤博文には、何かしらの意図があったのでしょうか。
それとも、韓国の自治を尊重して、併合しないと発言したのでしょうか?
サクラさんへ
黒田裕樹 > ああ、新渡戸稲造はこんなところに出てくるんですね。
新渡戸稲造は教育者だけではなく、優秀な農学者でもありましたからね。
台湾が日本の領土となった際に、農業の立場から近代化に成功しているんですよ。
> 伊藤博文には、何かしらの意図があったのでしょうか。
> それとも、韓国の自治を尊重して、併合しないと発言したのでしょうか?
おそらくはサクラさんの仰るとおりでしょう。
伊藤博文は朝鮮人を高く評価している面もありましたから。
それなのに…。
よくぞ取り上げてくれました。
晴雨堂ミカエル 韓国朝鮮では伊藤博文は侵略者の頭目で、安重根は救国の英雄です。日韓の認識の違いは永久に埋まらないでしょう。これは仕方のないことです。日韓に限らず、独波でも独仏でも仏英でも同じことで、歴史認識とはそういうものだと割り切る事が大切なのですが、変な幻想を見る人が多いので困ったことです。
伊藤博文は高杉晋作から「植民地」にされるということがどういうことか、そしてどんな禍根を残すことになるのかを聞いて知っている人物です。
また、奇麗事ではなく、朝鮮人の気質や歴史的関わりから併合についてのリスクがどれだけ高いかも知っている人間です。彼なら、併合よりも半独立、さらには完全独立のほうが日本にとっても負担は少ないと計算しているタイプでしょう。
深田祐介氏の「炎熱商人」を思い出します。黒田氏はお読みになったことはありますか?
こんばんわ^^
waravino 伊藤博文って。そういう立場だったんですね。知りませんでした^^;なのに・・・・。悲劇そのものですね。日韓の糸が縺れてしまったのは。こんなところにも原因があるんですね。
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、今回の記事のような真実を知らずして(あるいは知らないふりをして)、日韓両国の歩み寄りは有り得ないでしょうね。違う国同士の共通の歴史認識はどう考えても不可能でしょう。
伊藤博文ほど、国益を考えた政治家はいなかったといえるのでしょうか。むやみに併合するのではなく、保護国から完全独立の方が、我が国にとってははるかに良かったはずですから。
良き書籍をご紹介下さって有難うございます。未読ではありますが、機会を見つけて読んでみたいものですね。
waravinoさんへ
黒田裕樹 > 伊藤博文って。そういう立場だったんですね。知りませんでした^^;なのに・・・・。悲劇そのものですね。日韓の糸が縺れてしまったのは。こんなところにも原因があるんですね。
同じ日本人でありながら、私たちは伊藤博文の実像についてあまり知らされていないような気がしますね。
今回の紹介も、ひとつの歴史教育の実践と言えそうです。
仰るとおり、伊藤博文さえ暗殺されなければ、日朝のその後の歴史も大きく変わっていたことでしょう。詳しくは次回(18日)の更新で明らかにします。
紗那 これはこれは……!
盛大に初耳でした。
博文さん、こんな意見を持ってる人だったとは……!
なるほど、このあとの展開が想像できます♪
結構、誤解してることが多いと感じます、まいどまいどのことですけど^^;
紗那さんへ
黒田裕樹 > これはこれは……!
> 盛大に初耳でした。
> 博文さん、こんな意見を持ってる人だったとは……!
> なるほど、このあとの展開が想像できます♪
紗那さんもご存じなかったんですね。
伊藤博文は、実は韓国にとって最大の理解者だったのです。
そんな人物を…おっと、これは次回ですね(^^ゞ
> 結構、誤解してることが多いと感じます、まいどまいどのことですけど^^;
私も最初は誤解していましたよ。
誤解から学ぶのもまた歴史ですね(笑)。
ぴーち こんばんは!
伊藤博文説を今のアメリカにも
見習っていただきたい気持ちになりました!
それでも、暗殺されてしまうというのは、何かしら誤解が生じてしまったのでしょうか・・。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 伊藤博文説を今のアメリカにも
> 見習っていただきたい気持ちになりました!
> それでも、暗殺されてしまうというのは、何かしら誤解が生じてしまったのでしょうか・・。
そのとおりですね。伊藤博文のように、独立国としてのプライドを守るような対外政策を行ってほしいものです。
伊藤博文の暗殺は、仰るように誤解もありそうですが…詳しくは次回(18日)の更新をご覧下さい。
黒田裕樹さん
風早 りら 伊藤博文さん やっぱり 立派な人
だったんですね
それなのに 皮肉にも 韓国の人に
暗殺 残念です
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 伊藤博文さん やっぱり 立派な人
> だったんですね
> それなのに 皮肉にも 韓国の人に
> 暗殺 残念です
私もそう思います。
伊藤博文の暗殺自体はもちろん、実行者の国籍が更なる悲劇を生んでしまいましたね。
伊藤博文には、何かしらの意図があったのでしょうか。
それとも、韓国の自治を尊重して、併合しないと発言したのでしょうか?
新渡戸稲造は教育者だけではなく、優秀な農学者でもありましたからね。
台湾が日本の領土となった際に、農業の立場から近代化に成功しているんですよ。
> 伊藤博文には、何かしらの意図があったのでしょうか。
> それとも、韓国の自治を尊重して、併合しないと発言したのでしょうか?
おそらくはサクラさんの仰るとおりでしょう。
伊藤博文は朝鮮人を高く評価している面もありましたから。
それなのに…。
伊藤博文は高杉晋作から「植民地」にされるということがどういうことか、そしてどんな禍根を残すことになるのかを聞いて知っている人物です。
また、奇麗事ではなく、朝鮮人の気質や歴史的関わりから併合についてのリスクがどれだけ高いかも知っている人間です。彼なら、併合よりも半独立、さらには完全独立のほうが日本にとっても負担は少ないと計算しているタイプでしょう。
深田祐介氏の「炎熱商人」を思い出します。黒田氏はお読みになったことはありますか?
伊藤博文ほど、国益を考えた政治家はいなかったといえるのでしょうか。むやみに併合するのではなく、保護国から完全独立の方が、我が国にとってははるかに良かったはずですから。
良き書籍をご紹介下さって有難うございます。未読ではありますが、機会を見つけて読んでみたいものですね。
同じ日本人でありながら、私たちは伊藤博文の実像についてあまり知らされていないような気がしますね。
今回の紹介も、ひとつの歴史教育の実践と言えそうです。
仰るとおり、伊藤博文さえ暗殺されなければ、日朝のその後の歴史も大きく変わっていたことでしょう。詳しくは次回(18日)の更新で明らかにします。
盛大に初耳でした。
博文さん、こんな意見を持ってる人だったとは……!
なるほど、このあとの展開が想像できます♪
結構、誤解してることが多いと感じます、まいどまいどのことですけど^^;
> 盛大に初耳でした。
> 博文さん、こんな意見を持ってる人だったとは……!
> なるほど、このあとの展開が想像できます♪
紗那さんもご存じなかったんですね。
伊藤博文は、実は韓国にとって最大の理解者だったのです。
そんな人物を…おっと、これは次回ですね(^^ゞ
> 結構、誤解してることが多いと感じます、まいどまいどのことですけど^^;
私も最初は誤解していましたよ。
誤解から学ぶのもまた歴史ですね(笑)。
伊藤博文説を今のアメリカにも
見習っていただきたい気持ちになりました!
それでも、暗殺されてしまうというのは、何かしら誤解が生じてしまったのでしょうか・・。
応援凸
> 見習っていただきたい気持ちになりました!
> それでも、暗殺されてしまうというのは、何かしら誤解が生じてしまったのでしょうか・・。
そのとおりですね。伊藤博文のように、独立国としてのプライドを守るような対外政策を行ってほしいものです。
伊藤博文の暗殺は、仰るように誤解もありそうですが…詳しくは次回(18日)の更新をご覧下さい。
だったんですね
それなのに 皮肉にも 韓国の人に
暗殺 残念です
> だったんですね
> それなのに 皮肉にも 韓国の人に
> 暗殺 残念です
私もそう思います。
伊藤博文の暗殺自体はもちろん、実行者の国籍が更なる悲劇を生んでしまいましたね。