朝鮮はやがて1897(明治30)年に大韓帝国と国名を改め、国王の高宗が初代皇帝となりました。それまでの宗主国であった中国しか使えなかった「皇帝」の称号を初めて使用できるようになった歴史的な意義は、東アジアにおいて極(きわ)めて大きいものであったといえるでしょう。
しかし、朝鮮改め韓国にとっては、独立を脅(おびや)かす別の大きな問題がありました。清国が手を引いた代わりに、大国ロシアが朝鮮半島に触手(しょくしゅ)を伸ばしてきたのです。そのきっかけは、我が国がロシアから受けた「屈辱」(くつじょく)にありました。
下関条約によって、朝鮮半島の北西に位置する遼東半島(りょうとうはんとう)を我が国が領有することが認められたのですが、これは東アジアに領土的野心を持っていたロシアにとっては非常に困る問題でした。それを見越(みこ)した清国の李鴻章は、ロシアに働きかけて遼東半島を清国へ取り戻そうと考えたのです。




いつも有難うございます。
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智里 皇帝の称号を使えるようになったのは、かなり大きなことですよね。
本当の独立国家になったことを意味しますからね。
そうなると・・・清国は面白くないですよね~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
それでロシアとの関係が出てくるんですね。
日清戦争、本当に日本が勝利して良かった戦いだったんでしょうか?
智里さんへ
黒田裕樹 > 皇帝の称号を使えるようになったのは、かなり大きなことですよね。
> 本当の独立国家になったことを意味しますからね。
> そうなると・・・清国は面白くないですよね~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
> それでロシアとの関係が出てくるんですね。
> 日清戦争、本当に日本が勝利して良かった戦いだったんでしょうか?
日清戦争で我が国が負けていれば、朝鮮半島の独立はさらに遠のいたことでしょう。
その意味でも勝って良かったはずなのですが、朝鮮半島に領土的野心を持っていたのは清国だけではなかったということなんですよね。
そう考えれば、日清・日露の両戦争は避けられない運命だったのかもしれません。
サクラ 朝鮮半島は、ここでようやく冊封体制から逃れることができたんですね。
しかしそれでも中身は変わらなかったと思いますが。
王を皇帝という称号にしただけですし。
外では大きく変わっているように見えても、中身が変わらない限り、どこかの国へ依存する事はやめられなかったのでしょうね。
それでいて、今になってそれを後悔する。
ちょっと前まで、天皇の呼び名は일완(イルヮン;日王)が主流でしたし。
まあ、今は천황(チョンフヮン;天皇)を使いはじめてますが。
サクラさんへ
黒田裕樹 > 朝鮮半島は、ここでようやく冊封体制から逃れることができたんですね。
> しかしそれでも中身は変わらなかったと思いますが。
> 王を皇帝という称号にしただけですし。
> 外では大きく変わっているように見えても、中身が変わらない限り、どこかの国へ依存する事はやめられなかったのでしょうね。
> それでいて、今になってそれを後悔する。
外見が大きく変わることが、中身も変える大きな機会だったと思うんですが、現実にはうまくいかなかったことでしょうか…。
> ちょっと前まで、天皇の呼び名は일완(イルヮン;日王)が主流でしたし。
> まあ、今は천황(チョンフヮン;天皇)を使いはじめてますが。
「日王」は冊封体制をイメージしますから、正直言って失礼な言葉だと思いますね。
ぴーち こんばんは!
ロシアと言う国は
あれだけの領土を持ちながら、それでも
領土への野心が尽きないのですね。
最終目的は、地球全土を自分の国の領土に
という事なんでしょうけれど^^;
(北方領土も暗礁に乗り上げたまま)
しかし、こうして考えると、人間というのは
何処まで貪欲で、何処まで愚かな生き物なのかと
つくづく感じます。
徒然草で兼好法師が、俗世間を離れて隠居している者に対して柵を設けて、蜜柑の木を守っている様子を嘆いている場面を思い出しました^^;
(ちょっとニュアンスは違いますがw)
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > ロシアと言う国は
> あれだけの領土を持ちながら、それでも
> 領土への野心が尽きないのですね。
> 最終目的は、地球全土を自分の国の領土に
> という事なんでしょうけれど^^;
> (北方領土も暗礁に乗り上げたまま)
この当時のロシアは東アジアに対する領土的野心を持っていましたが、その主な目的は冬でも海が凍らない港、いわゆる不凍港を欲しがっていたんですよね。
ちょうど北海道や朝鮮半島あたりが不凍港かそうでないかの境界だったので、これほどまでに執念を燃やしていたんです。
> しかし、こうして考えると、人間というのは
> 何処まで貪欲で、何処まで愚かな生き物なのかと
> つくづく感じます。
> 徒然草で兼好法師が、俗世間を離れて隠居している者に対して柵を設けて、蜜柑の木を守っている様子を嘆いている場面を思い出しました^^;
> (ちょっとニュアンスは違いますがw)
確かに人間の欲望には底がありませんからね。
俗世間から離れて生きる…まだまだ私には難しそうです(^^ゞ
紗那 自分では勝てないと察した清は、ロシアに助けを求めるわけですね。なんかずるがしこいというかなんというか……
しかし、このことは、日本が怒るのも無理ない話ですよね^^;
紗那さんへ
黒田裕樹 > 自分では勝てないと察した清は、ロシアに助けを求めるわけですね。なんかずるがしこいというかなんというか……
> しかし、このことは、日本が怒るのも無理ない話ですよね^^;
そのとおりです。戦争の敗北の屈辱を他国の力を借りて晴らす…。巻き込まれた我が国はいい迷惑ですよね。
もっとも、この後の清国は領土のあちこちを事実上欧米諸国に奪われるという自爆を見せてくれるわけなんですが(^^ゞ
こんばんは
しきしま 中国に「国王」に封じられる筋合いは無いけれど、「皇帝」を名乗るのはさすがにしんどいので「天皇」にしましょう。
これが「天皇」の称号の由来と思っています。
中国と海を隔ている事と、朝鮮半島が緩衝地帯として存在した事で可能となった事だとは思いますが、1000年以上昔の事ですね。
それが幕末の激動の時代に、「尊王」という形で国内統一の原動力となり、日本の危機を乗り越える力の一つになったのは、人知を超えた歴史の面白い所だと思います。
しきしまさんへ
黒田裕樹 > 中国に「国王」に封じられる筋合いは無いけれど、「皇帝」を名乗るのはさすがにしんどいので「天皇」にしましょう。
> これが「天皇」の称号の由来と思っています。
> 中国と海を隔ている事と、朝鮮半島が緩衝地帯として存在した事で可能となった事だとは思いますが、1000年以上昔の事ですね。
「天皇」を名乗ったのは聖徳太子による遣隋使の頃か、あるいは天武天皇の頃かといわれていますね。1000年をはるかに超える昔から名乗っているわけですから、歴史の深さを感じさせます。
> それが幕末の激動の時代に、「尊王」という形で国内統一の原動力となり、日本の危機を乗り越える力の一つになったのは、人知を超えた歴史の面白い所だと思います。
本当にそうですよね。朱子学による副産物もありましたが、日本人が危急存亡のときにはやはり皇室の御威光を頼りにする一つの例ではないかとも考えられると思います。
本当の独立国家になったことを意味しますからね。
そうなると・・・清国は面白くないですよね~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
それでロシアとの関係が出てくるんですね。
日清戦争、本当に日本が勝利して良かった戦いだったんでしょうか?
> 本当の独立国家になったことを意味しますからね。
> そうなると・・・清国は面白くないですよね~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
> それでロシアとの関係が出てくるんですね。
> 日清戦争、本当に日本が勝利して良かった戦いだったんでしょうか?
日清戦争で我が国が負けていれば、朝鮮半島の独立はさらに遠のいたことでしょう。
その意味でも勝って良かったはずなのですが、朝鮮半島に領土的野心を持っていたのは清国だけではなかったということなんですよね。
そう考えれば、日清・日露の両戦争は避けられない運命だったのかもしれません。
しかしそれでも中身は変わらなかったと思いますが。
王を皇帝という称号にしただけですし。
外では大きく変わっているように見えても、中身が変わらない限り、どこかの国へ依存する事はやめられなかったのでしょうね。
それでいて、今になってそれを後悔する。
ちょっと前まで、天皇の呼び名は일완(イルヮン;日王)が主流でしたし。
まあ、今は천황(チョンフヮン;天皇)を使いはじめてますが。
> しかしそれでも中身は変わらなかったと思いますが。
> 王を皇帝という称号にしただけですし。
> 外では大きく変わっているように見えても、中身が変わらない限り、どこかの国へ依存する事はやめられなかったのでしょうね。
> それでいて、今になってそれを後悔する。
外見が大きく変わることが、中身も変える大きな機会だったと思うんですが、現実にはうまくいかなかったことでしょうか…。
> ちょっと前まで、天皇の呼び名は일완(イルヮン;日王)が主流でしたし。
> まあ、今は천황(チョンフヮン;天皇)を使いはじめてますが。
「日王」は冊封体制をイメージしますから、正直言って失礼な言葉だと思いますね。
ロシアと言う国は
あれだけの領土を持ちながら、それでも
領土への野心が尽きないのですね。
最終目的は、地球全土を自分の国の領土に
という事なんでしょうけれど^^;
(北方領土も暗礁に乗り上げたまま)
しかし、こうして考えると、人間というのは
何処まで貪欲で、何処まで愚かな生き物なのかと
つくづく感じます。
徒然草で兼好法師が、俗世間を離れて隠居している者に対して柵を設けて、蜜柑の木を守っている様子を嘆いている場面を思い出しました^^;
(ちょっとニュアンスは違いますがw)
応援凸
> あれだけの領土を持ちながら、それでも
> 領土への野心が尽きないのですね。
> 最終目的は、地球全土を自分の国の領土に
> という事なんでしょうけれど^^;
> (北方領土も暗礁に乗り上げたまま)
この当時のロシアは東アジアに対する領土的野心を持っていましたが、その主な目的は冬でも海が凍らない港、いわゆる不凍港を欲しがっていたんですよね。
ちょうど北海道や朝鮮半島あたりが不凍港かそうでないかの境界だったので、これほどまでに執念を燃やしていたんです。
> しかし、こうして考えると、人間というのは
> 何処まで貪欲で、何処まで愚かな生き物なのかと
> つくづく感じます。
> 徒然草で兼好法師が、俗世間を離れて隠居している者に対して柵を設けて、蜜柑の木を守っている様子を嘆いている場面を思い出しました^^;
> (ちょっとニュアンスは違いますがw)
確かに人間の欲望には底がありませんからね。
俗世間から離れて生きる…まだまだ私には難しそうです(^^ゞ
しかし、このことは、日本が怒るのも無理ない話ですよね^^;
> しかし、このことは、日本が怒るのも無理ない話ですよね^^;
そのとおりです。戦争の敗北の屈辱を他国の力を借りて晴らす…。巻き込まれた我が国はいい迷惑ですよね。
もっとも、この後の清国は領土のあちこちを事実上欧米諸国に奪われるという自爆を見せてくれるわけなんですが(^^ゞ
これが「天皇」の称号の由来と思っています。
中国と海を隔ている事と、朝鮮半島が緩衝地帯として存在した事で可能となった事だとは思いますが、1000年以上昔の事ですね。
それが幕末の激動の時代に、「尊王」という形で国内統一の原動力となり、日本の危機を乗り越える力の一つになったのは、人知を超えた歴史の面白い所だと思います。
> これが「天皇」の称号の由来と思っています。
> 中国と海を隔ている事と、朝鮮半島が緩衝地帯として存在した事で可能となった事だとは思いますが、1000年以上昔の事ですね。
「天皇」を名乗ったのは聖徳太子による遣隋使の頃か、あるいは天武天皇の頃かといわれていますね。1000年をはるかに超える昔から名乗っているわけですから、歴史の深さを感じさせます。
> それが幕末の激動の時代に、「尊王」という形で国内統一の原動力となり、日本の危機を乗り越える力の一つになったのは、人知を超えた歴史の面白い所だと思います。
本当にそうですよね。朱子学による副産物もありましたが、日本人が危急存亡のときにはやはり皇室の御威光を頼りにする一つの例ではないかとも考えられると思います。