こうして朝鮮半島は日本・清国・ロシアの三ヵ国がお互いに勢力争いをする舞台と化してしまったのですが、その背景には我が国から清国、さらにはロシアへと次々と接近することで、他国からの干渉を逃(のが)れようとする朝鮮政府の姿勢もありました。この三つ巴(みつどもえ)の争いは、まずは我が国と清国との間で決着をつけることになりました。
明治27(1894)年、朝鮮の民間信仰団体である東学党(とうがくとう)の信者を中心とする農民が朝鮮半島の各地で反乱を起こしました。これを甲午農民戦争(こうごのうみんせんそう)、または東学党の乱(とうがくとうのらん)といいます。清国が朝鮮政府からの要請(ようせい)に直(ただ)ちに応じて派兵すると、天津条約に従って我が国に通知したことで、我が国もすぐに朝鮮へ派兵しました。
日清両国の兵士によって反乱は鎮圧(ちんあつ)されましたが、反乱後の朝鮮国内の内政改革の実施を巡(めぐ)って対立し、ついに両国は武力衝突してしまいました。日清戦争(にっしんせんそう)の始まりです。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
うわ~!
とうとう、日清戦争の始まりですね(><)
ロシアの介入で、日露戦争の導火線にも火が!!!
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > うわ~!
> とうとう、日清戦争の始まりですね(><)
> ロシアの介入で、日露戦争の導火線にも火が!!!
そうなんですよね。
日清・日露と我が国にとって正念場が続きますが、この頃の我が国と朝鮮(=韓国)との関係がどうだったのか…。まだまだ続きます。
サクラ 中学の教師は、「朝鮮が清に出兵を要請しただけなのに、日本が介入するのはおかしい」と言ってたんですよ。
しかしその後読んだ本には、「日本は天津条約に従って出兵した」って書いてありました。
しかし天津条約とは共同作戦を行う条約でない気がするので、やっぱ日本が「この期を逃すまい」と派兵したんじゃないかな――と思ってます。
(それでも仕方ないとは思いますが)
そのへんはどうなんでしょう?
サクラさんへ
黒田裕樹 > 中学の教師は、「朝鮮が清に出兵を要請しただけなのに、日本が介入するのはおかしい」と言ってたんですよ。
> しかしその後読んだ本には、「日本は天津条約に従って出兵した」って書いてありました。
> しかし天津条約とは共同作戦を行う条約でない気がするので、やっぱ日本が「この期を逃すまい」と派兵したんじゃないかな――と思ってます。
> (それでも仕方ないとは思いますが)
> そのへんはどうなんでしょう?
天津条約は確かに出兵を通告するのが目的ですから、サクラさんの仰ることも一理ありますが、同時に「派兵後は速やかに撤収すべし」とも書いてあるんですよね。我が国としては清国がそのまま朝鮮国内に駐留する恐れがあると判断して派兵したのではないでしょうか。
いずれにせよ、日清両国にそれぞれの問題や事情があり、どちらが悪いとも言い切れないのではと私は考えます。そもそも朝鮮が自国で反乱を鎮められなかったのが派兵をもたらしたというのもありますし。
なお、日清戦争の目的について明日(11日)の更新で詳しく紹介しますので、そちらもぜひご参照下さい。
紗那 おぉ、こんな流れでロシアが介入してたんですか!
いままでは、なんとなく、で日露戦争に突入してしまう教科書さんの開設だったので、腑に落ちなかったのですけど(汗
こういう事実を知ると、見る目が変わってきますw
紗那さんへ
黒田裕樹 > おぉ、こんな流れでロシアが介入してたんですか!
> いままでは、なんとなく、で日露戦争に突入してしまう教科書さんの開設だったので、腑に落ちなかったのですけど(汗
> こういう事実を知ると、見る目が変わってきますw
そうなんですよね。ある意味では韓国自身がロシアの介入を招いてしまったと言えるのかもしれません。
ロシア自体は日清戦争までは大人しくしていたのですが、我が国の勝利後は露骨に介入していきます。当講座でも近日中に紹介しますよ。
黒田先生
風早 りら 日清戦争
今回も興味深かったです
私達は知る権利がないように
思います
教科書 新聞 等
あまりにも 知識を 私達に 与えてくれません
不可解です
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 日清戦争
> 今回も興味深かったです
> 私達は知る権利がないように
> 思います
> 教科書 新聞 等
> あまりにも 知識を 私達に 与えてくれません
> 不可解です
インターネットによって私たちは様々な情報を入手することが可能になりましたが、本当に求めている「知る権利」に関しては、確かに通常ではなかなか手に入れられない傾向があるようですね。
メディアリテラシーを実地体験で身につけるには、私たちはまだまだ準備不足のような思いがします。
こんばんは
しきしま しきしまです。
成る程、こうしてみると確かに日本の明治維新は、佐幕にしても勤王にしても大したもんですよね。
この頃の朝鮮は、近代国家を目の当たりにしたり、内乱の勃発や列強の進出など、日本の幕末に相当するようなもんですものね。
しきしまさんへ
黒田裕樹 > 成る程、こうしてみると確かに日本の明治維新は、佐幕にしても勤王にしても大したもんですよね。
> この頃の朝鮮は、近代国家を目の当たりにしたり、内乱の勃発や列強の進出など、日本の幕末に相当するようなもんですものね。
いつも有難うございます。
仰るとおり、この頃の朝鮮は我が国の幕末の情勢に近いものがありますね。両者の明暗を分けたものが何だったのかを研究するのも興味があります。
智里 『露朝密約事件』
こんな歴史が有ったとは全然知らなかったです!
コンな事があったあとの、『甲午農民戦争』で呼ばれた清国は鎮圧後も兵隊を常駐させようと思いますよね。
そうなると日本も出兵するしかないですよね。
お互い朝鮮が欲しい身、引くわけにはいかない・・・。
ある意味、ロシアに仕向けられた戦争のような感じが・・・。
智里さんへ
黒田裕樹 仰るとおり、日清戦争の背景にはロシアも絡んでいます。
我が国と清国の朝鮮に対する思惑もあって、ついに両国が武力衝突するわけですが…。
> お互い朝鮮が欲しい身、引くわけにはいかない・・・。
日清両国が朝鮮が重要であったと考えていたのは事実です。
ただ、その目的が何であったのかについて、両国で決定的な違いがあります。
次回(11日)の更新をご覧下さい。
うわ~!
とうとう、日清戦争の始まりですね(><)
ロシアの介入で、日露戦争の導火線にも火が!!!
応援凸
> とうとう、日清戦争の始まりですね(><)
> ロシアの介入で、日露戦争の導火線にも火が!!!
そうなんですよね。
日清・日露と我が国にとって正念場が続きますが、この頃の我が国と朝鮮(=韓国)との関係がどうだったのか…。まだまだ続きます。
しかしその後読んだ本には、「日本は天津条約に従って出兵した」って書いてありました。
しかし天津条約とは共同作戦を行う条約でない気がするので、やっぱ日本が「この期を逃すまい」と派兵したんじゃないかな――と思ってます。
(それでも仕方ないとは思いますが)
そのへんはどうなんでしょう?
> しかしその後読んだ本には、「日本は天津条約に従って出兵した」って書いてありました。
> しかし天津条約とは共同作戦を行う条約でない気がするので、やっぱ日本が「この期を逃すまい」と派兵したんじゃないかな――と思ってます。
> (それでも仕方ないとは思いますが)
> そのへんはどうなんでしょう?
天津条約は確かに出兵を通告するのが目的ですから、サクラさんの仰ることも一理ありますが、同時に「派兵後は速やかに撤収すべし」とも書いてあるんですよね。我が国としては清国がそのまま朝鮮国内に駐留する恐れがあると判断して派兵したのではないでしょうか。
いずれにせよ、日清両国にそれぞれの問題や事情があり、どちらが悪いとも言い切れないのではと私は考えます。そもそも朝鮮が自国で反乱を鎮められなかったのが派兵をもたらしたというのもありますし。
なお、日清戦争の目的について明日(11日)の更新で詳しく紹介しますので、そちらもぜひご参照下さい。
いままでは、なんとなく、で日露戦争に突入してしまう教科書さんの開設だったので、腑に落ちなかったのですけど(汗
こういう事実を知ると、見る目が変わってきますw
> いままでは、なんとなく、で日露戦争に突入してしまう教科書さんの開設だったので、腑に落ちなかったのですけど(汗
> こういう事実を知ると、見る目が変わってきますw
そうなんですよね。ある意味では韓国自身がロシアの介入を招いてしまったと言えるのかもしれません。
ロシア自体は日清戦争までは大人しくしていたのですが、我が国の勝利後は露骨に介入していきます。当講座でも近日中に紹介しますよ。
今回も興味深かったです
私達は知る権利がないように
思います
教科書 新聞 等
あまりにも 知識を 私達に 与えてくれません
不可解です
> 今回も興味深かったです
> 私達は知る権利がないように
> 思います
> 教科書 新聞 等
> あまりにも 知識を 私達に 与えてくれません
> 不可解です
インターネットによって私たちは様々な情報を入手することが可能になりましたが、本当に求めている「知る権利」に関しては、確かに通常ではなかなか手に入れられない傾向があるようですね。
メディアリテラシーを実地体験で身につけるには、私たちはまだまだ準備不足のような思いがします。
成る程、こうしてみると確かに日本の明治維新は、佐幕にしても勤王にしても大したもんですよね。
この頃の朝鮮は、近代国家を目の当たりにしたり、内乱の勃発や列強の進出など、日本の幕末に相当するようなもんですものね。
> この頃の朝鮮は、近代国家を目の当たりにしたり、内乱の勃発や列強の進出など、日本の幕末に相当するようなもんですものね。
いつも有難うございます。
仰るとおり、この頃の朝鮮は我が国の幕末の情勢に近いものがありますね。両者の明暗を分けたものが何だったのかを研究するのも興味があります。
こんな歴史が有ったとは全然知らなかったです!
コンな事があったあとの、『甲午農民戦争』で呼ばれた清国は鎮圧後も兵隊を常駐させようと思いますよね。
そうなると日本も出兵するしかないですよね。
お互い朝鮮が欲しい身、引くわけにはいかない・・・。
ある意味、ロシアに仕向けられた戦争のような感じが・・・。
我が国と清国の朝鮮に対する思惑もあって、ついに両国が武力衝突するわけですが…。
> お互い朝鮮が欲しい身、引くわけにはいかない・・・。
日清両国が朝鮮が重要であったと考えていたのは事実です。
ただ、その目的が何であったのかについて、両国で決定的な違いがあります。
次回(11日)の更新をご覧下さい。