「朝鮮も早く近代化しなければならない」。そう強く感じた金玉均らは、福沢諭吉(ふくざわゆきち)から資金援助を受けた後、明治17(1884)年に独立党(どくりつとう)として朝鮮国内でクーデターを起こしましたが、清国が事大党(じだいとう)の支援(しえん)として出兵したために失敗に終わりました。これを甲申事変(こうしんじへん)といいます。
壬午事変と同様に、清国はまたしても朝鮮国内でのクーデターに軍事介入(ぐんじかいにゅう)したことになります。また、クーデターに失敗した金玉均が我が国の公使館に逃げ込むと、清国の兵士は公使館を襲って焼き討ちし、女性を含む多数の我が国の民間人が殺害されました。
このような酷(むご)い仕打ちを受けた我が国でしたが、国力の充実を優先して清国との武力衝突を避ける意味も込めて、翌明治18(1885)年に伊藤博文(いとうひろぶみ)が、清国の李鴻章(りこうしょう)との間で天津条約(てんしんじょうやく)を結びました。この条約によって日清両国は朝鮮から撤兵(てっぺい)するとともに、将来もし出兵する際にはお互いに通知しあうことを義務としました。
二つの事変を通じて、我が国は朝鮮を独立させようとしても、清国が宗主国の立場を利用して何度でも干渉(かんしょう)してくるということをつくづく思い知らされました。なお、金玉均は事変後に我が国に亡命(ぼうめい)しましたが、明治27(1894)年に上海(しゃんはい)で暗殺されています。




いつも有難うございます。
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サクラ ある意味これは金玉均のミスですよね。
日本のように政権交代が上手くいってればと考えると、非情に惜しいです。
まあ、独立後にどんな国家が出来ていたかは多少不安ですが。
サクラさんへ
黒田裕樹 > ある意味これは金玉均のミスですよね。
> 日本のように政権交代が上手くいってればと考えると、非情に惜しいです。
> まあ、独立後にどんな国家が出来ていたかは多少不安ですが。
クーデターが失敗に終わったことは金玉均にとっては痛恨の失敗でした。
もし一時的であったも成功していれば、その後の朝鮮半島の歴史も大きく変わっていたことでしょう。
まさに「歴史は紙一重」だと思います。
黒田先生
風早 りら 中国は今だに 北朝鮮に
大きな 影響力を持っています
中国が援助しなければ 北朝鮮は滅びます
いい加減 手を引いてもらいたいと
今回のこの記事で 思いました
あの 我儘な 独裁国家を
甘やかしているのも 共産圏の国が
隣にあって欲しいという事でしょう
それでいて いつも 日本が悪者扱い
何故? いつも思っています
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 中国は今だに 北朝鮮に
> 大きな 影響力を持っています
> 中国が援助しなければ 北朝鮮は滅びます
> いい加減 手を引いてもらいたいと
> 今回のこの記事で 思いました
> あの 我儘な 独裁国家を
> 甘やかしているのも 共産圏の国が
> 隣にあって欲しいという事でしょう
> それでいて いつも 日本が悪者扱い
> 何故? いつも思っています
仰るとおり中国と北朝鮮にとっては、現状の方が何かと都合が良いのでしょう。
両国とも、我が国を悪役にすることによって国民の結束を固めようとしているともいえますし。
隣国であることが、決して良いことばかりとは限らないのかもしれません。
ぴーち こんばんは!
日清戦争へのプロローグですね。。
こうして内容を拝見してますと
日本よりも清(中国)側のほうが、かなり
優勢に仕掛けていたのですね。
「仏の顔も三度・・」
太平洋戦争もそうらしいですが、日本は
どうしても戦わなければならない状態に
追い込まれてという図式が多いのでしょうか。。
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 日清戦争へのプロローグですね。。
> こうして内容を拝見してますと
> 日本よりも清(中国)側のほうが、かなり
> 優勢に仕掛けていたのですね。
> 「仏の顔も三度・・」
> 太平洋戦争もそうらしいですが、日本は
> どうしても戦わなければならない状態に
> 追い込まれてという図式が多いのでしょうか。。
確かにその傾向がありますね。日清戦争では清国に、日露戦争ではロシアに、第二次大戦ではアメリカに…。
現在も外交や内政で様々な干渉を受けていますが、大丈夫でしょうか?
紗那 むー、教科書にはない、日本と清と朝鮮の姿が浮かび上がってきますね……!
こうやってみると、日本が一方的に悪いように見られているのはおかしいとも感じます。。。
紗那さんへ
黒田裕樹 > むー、教科書にはない、日本と清と朝鮮の姿が浮かび上がってきますね……!
> こうやってみると、日本が一方的に悪いように見られているのはおかしいとも感じます。。。
そのとおりです。日韓併合への大きな流れは決して単純なものではないのです。
それぞれの国のそれぞれの事情を理解していくことが一番の近道ですね。
序盤戦?
オバrev ふーむ、この課題はやはり理解するのが結構難しい難しいですね。日本・中国・朝鮮という隣国同士が、古い歴史的繋がりを持ちながら、どこかで歯車が狂っていくんですかね。
しかし、この辺りの3国の関係が、後の日韓併合へと繋がっていくんでしょうね。
まだまだ序盤戦ですか?
オバrevさんへ
黒田裕樹 > ふーむ、この課題はやはり理解するのが結構難しいですね。日本・中国・朝鮮という隣国同士が、古い歴史的繋がりを持ちながら、どこかで歯車が狂っていくんですかね。
> しかし、この辺りの3国の関係が、後の日韓併合へと繋がっていくんでしょうね。
> まだまだ序盤戦ですか?
「序盤戦」はこの3国が中心となりましたが、もう1国が牙を磨いて待っているんですよね…。
次回(10日)の更新で登場しますよ。いずれにせよ、もうすぐ「中盤戦」ですね。
智里 この時、金玉均が革命に成功してたらどうなってたんでしょうか?
日清戦争は回避されたのかな?
それとも近代化が進み、韓国と他の国で戦争が起きたのかな?
一人の人間の失敗によって大きな戦争に向かうとは、この時は誰も想像してなかったろうな~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
智里さんへ
黒田裕樹 > この時、金玉均が革命に成功してたらどうなってたんでしょうか?
> 日清戦争は回避されたのかな?
> それとも近代化が進み、韓国と他の国で戦争が起きたのかな?
> 一人の人間の失敗によって大きな戦争に向かうとは、この時は誰も想像してなかったろうな~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
具体的にどうなったかは何とも言えませんが、自国民の手によって改革が進むことになりますから、その後の朝鮮をめぐる歴史は大きく変わった可能性がありますね。
仰るとおり、一人の人間の成功や失敗によって、その後の歴史を左右することはよくあります。例えば我が国では織田信長などがそうですね。もし本能寺の変が起きていなければ…。
日本のように政権交代が上手くいってればと考えると、非情に惜しいです。
まあ、独立後にどんな国家が出来ていたかは多少不安ですが。
> 日本のように政権交代が上手くいってればと考えると、非情に惜しいです。
> まあ、独立後にどんな国家が出来ていたかは多少不安ですが。
クーデターが失敗に終わったことは金玉均にとっては痛恨の失敗でした。
もし一時的であったも成功していれば、その後の朝鮮半島の歴史も大きく変わっていたことでしょう。
まさに「歴史は紙一重」だと思います。
大きな 影響力を持っています
中国が援助しなければ 北朝鮮は滅びます
いい加減 手を引いてもらいたいと
今回のこの記事で 思いました
あの 我儘な 独裁国家を
甘やかしているのも 共産圏の国が
隣にあって欲しいという事でしょう
それでいて いつも 日本が悪者扱い
何故? いつも思っています
> 大きな 影響力を持っています
> 中国が援助しなければ 北朝鮮は滅びます
> いい加減 手を引いてもらいたいと
> 今回のこの記事で 思いました
> あの 我儘な 独裁国家を
> 甘やかしているのも 共産圏の国が
> 隣にあって欲しいという事でしょう
> それでいて いつも 日本が悪者扱い
> 何故? いつも思っています
仰るとおり中国と北朝鮮にとっては、現状の方が何かと都合が良いのでしょう。
両国とも、我が国を悪役にすることによって国民の結束を固めようとしているともいえますし。
隣国であることが、決して良いことばかりとは限らないのかもしれません。
日清戦争へのプロローグですね。。
こうして内容を拝見してますと
日本よりも清(中国)側のほうが、かなり
優勢に仕掛けていたのですね。
「仏の顔も三度・・」
太平洋戦争もそうらしいですが、日本は
どうしても戦わなければならない状態に
追い込まれてという図式が多いのでしょうか。。
応援凸
> こうして内容を拝見してますと
> 日本よりも清(中国)側のほうが、かなり
> 優勢に仕掛けていたのですね。
> 「仏の顔も三度・・」
> 太平洋戦争もそうらしいですが、日本は
> どうしても戦わなければならない状態に
> 追い込まれてという図式が多いのでしょうか。。
確かにその傾向がありますね。日清戦争では清国に、日露戦争ではロシアに、第二次大戦ではアメリカに…。
現在も外交や内政で様々な干渉を受けていますが、大丈夫でしょうか?
こうやってみると、日本が一方的に悪いように見られているのはおかしいとも感じます。。。
> こうやってみると、日本が一方的に悪いように見られているのはおかしいとも感じます。。。
そのとおりです。日韓併合への大きな流れは決して単純なものではないのです。
それぞれの国のそれぞれの事情を理解していくことが一番の近道ですね。
しかし、この辺りの3国の関係が、後の日韓併合へと繋がっていくんでしょうね。
まだまだ序盤戦ですか?
> しかし、この辺りの3国の関係が、後の日韓併合へと繋がっていくんでしょうね。
> まだまだ序盤戦ですか?
「序盤戦」はこの3国が中心となりましたが、もう1国が牙を磨いて待っているんですよね…。
次回(10日)の更新で登場しますよ。いずれにせよ、もうすぐ「中盤戦」ですね。
日清戦争は回避されたのかな?
それとも近代化が進み、韓国と他の国で戦争が起きたのかな?
一人の人間の失敗によって大きな戦争に向かうとは、この時は誰も想像してなかったろうな~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
> 日清戦争は回避されたのかな?
> それとも近代化が進み、韓国と他の国で戦争が起きたのかな?
> 一人の人間の失敗によって大きな戦争に向かうとは、この時は誰も想像してなかったろうな~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
具体的にどうなったかは何とも言えませんが、自国民の手によって改革が進むことになりますから、その後の朝鮮をめぐる歴史は大きく変わった可能性がありますね。
仰るとおり、一人の人間の成功や失敗によって、その後の歴史を左右することはよくあります。例えば我が国では織田信長などがそうですね。もし本能寺の変が起きていなければ…。