武士たちの多くは自身が朝敵となってしまったことに動揺(どうよう)しましたが、一方で以前の惨(みじ)めな暮らしに戻りたくないという思いも根強く、結局上皇の計画は阻止(そし)されました。1221年のこの戦いを承久の乱(じょうきゅうのらん)といいますが、尼将軍の北条政子による一世一代(いっせいいちだい)の演説も有名ですね。
こうして1159年の平治の乱から1221年の承久の乱までのわずか60年余りの間に政治の実権が激しく移動したり、あるいは移動しそうになったりしましたが、これらの背景には当時の国民の代表たる武士の「意思を理解し、願いを実現しているか」の是非があります。
朝廷では武士の願いは叶えられそうになかったことで、全国の武士は平氏政権誕生を後押ししましたが、平氏が貴族化したことで「武士のための政治」を行わなかったことが裏切りとみなされ、多くの武士が源氏に味方したことで平氏は滅亡しました。
源氏は鎌倉幕府を開きましたが、頼朝が自分の娘を天皇の妃にしようとするという、平氏政権の「二の舞」を演じようとしたことで、多くの武士が源氏を見限り、後には朝敵となったにもかかわらず、北条氏を中心とする政権に移行していったのです。
こうした「武士の思いを実現できているか」に関しては、承久の乱の約100年後に再び問われるようになりました。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
今回の
「武士の思いを実現できているか」と言うフレーズをそのまま
現代風に
「国民の思いを実現できるいるか」
と言う言葉に置き換えて、現政府に訴えていきたいです^^;
国民の願いを実現してくれるもの・と期待して、支持した政党には裏切られてばかり・・。
昔もこんなもどかしい思いを強いられた時代があったのですね。。
応援凸
黒田裕樹さん.
風早 りら 鎌倉幕府が続いていたとしたら
時代はどう変わったいたのかと
考えを巡らしてみました
鎖国政策は無かっただろうかとか
想像が膨らみます
明日も楽しみにしていますね
.
紗那 なるほど、この当時は武士が時代の主役だった。
だから、武士の意見を政治に反映させられないと容赦なく切り捨てられたということですね?
武士は、直接的な行動ができるから、なおさら怖いですけどね^^;
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 今回の
> 「武士の思いを実現できているか」と言うフレーズをそのまま
> 現代風に
> 「国民の思いを実現できるいるか」
> と言う言葉に置き換えて、現政府に訴えていきたいです^^;
> 国民の願いを実現してくれるもの・と期待して、支持した政党には裏切られてばかり・・。
> 昔もこんなもどかしい思いを強いられた時代があったのですね。。
私もそう思います。
いつの世も国民が裏切られてばかりではさびしすぎますからね(´・ω・`)
現代の話は講座の後半でまた紹介します。
風早りらさんへ
黒田裕樹 > 鎌倉幕府が続いていたとしたら
> 時代はどう変わったいたのかと
> 考えを巡らしてみました
> 鎖国政策は無かっただろうかとか
> 想像が膨らみます
> 明日も楽しみにしていますね
確かに武力で世の中を支配して、元寇も勇躍追い返した鎌倉幕府であれば、鎖国をする必要もなかったかもしれませんね。
歴史のifに思いをめぐらすのも楽しいものです。
紗那さんへ
黒田裕樹 > なるほど、この当時は武士が時代の主役だった。
> だから、武士の意見を政治に反映させられないと容赦なく切り捨てられたということですね?
> 武士は、直接的な行動ができるから、なおさら怖いですけどね^^;
仰るとおりです。
武力で世の中を支配する武士の世界ですから、確かに怖いですね。
気が抜けない毎日ではありますが、その分生き甲斐もあったかもしれません。
.
みほ こんばんは^^
黒田さんの記事を
読ませていただき思ったんですが
、
こんなにも詳しく昔の歴史が
わかるということは本当に凄いことですよね
昔にあったことだと思うと
とても不思議です。
リンクありがとうございます^^
私もリンクさせてもらっても
よろしいでしょうか?
みほさんへ
黒田裕樹 > 黒田さんの記事を
> 読ませていただき思ったんですが
> 、
> こんなにも詳しく昔の歴史が
> わかるということは本当に凄いことですよね
> 昔にあったことだと思うと
> とても不思議です。
有難うございますm(_ _)m
歴史というのは不思議なもので、何百年も前の出来事であっても、昨日のことのように情景が浮かぶことがよくあります。
やはり同じ人間の営みだからでしょうね。
単なる暗記ではなく、様々な角度から皆様に歴史を理解していただけるように今後も頑張りますよ(^_^)v
> リンクありがとうございます^^
> 私もリンクさせてもらっても
> よろしいでしょうか?
もちろんOKですよ(^o^)/
これからもよろしくお願いします。
.
彩 こんにちは。^^
ここら辺の時代は短い間に
多くのことが起こったので
日本の歴史を久しく習っていない私は
どのような動きがあったか忘れていましたが
黒田さんのご説明で色々思い出しました。
この後の南北朝時代も好きだったわ。^^
.
そうめん 始めまして、そうめんと申します。
宜しくお願い致します。
実はここは終業式前まで勉強している所でした。
・・参考になります(^^;)
彩さんへ
黒田裕樹 > ここら辺の時代は短い間に
> 多くのことが起こったので
> 日本の歴史を久しく習っていない私は
> どのような動きがあったか忘れていましたが
> 黒田さんのご説明で色々思い出しました。
> この後の南北朝時代も好きだったわ。^^
確かにわずか60年の間に政治の実権が目まぐるしく動いていますからね。
今回のように理論立てて分析しないと、本当の理由が見えてこないので、教師の腕の見せどころではあります。
南北朝は今日(29日)の更新で書かせていただいてますよ(^^♪
そうめんさんへ
黒田裕樹 > 始めまして、そうめんと申します。
> 宜しくお願い致します。
はじめまして。当ブログのご訪問並びにお言葉有難うございます。
> 実はここは終業式前まで勉強している所でした。
> ・・参考になります(^^;)
そうだったんですね。お役に立てて光栄です。
今回は政権交代に関する分野のみ取り上げておりますが、鎌倉時代についてはブログの通史で紹介しておりますので、よろしければご覧くださいね(^_^)v
.
智里 「意思を理解し、願いを実現しているか」
いつの時代もこの言葉がテーマになってるんですね。
辛い生活をするくらいなら、自分の気持ちが分かる方に付くわな~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
やはり、上に立つ者は下の者の気持ちが分からないとダメですね。
智里さんへ
黒田裕樹 > 「意思を理解し、願いを実現しているか」
> いつの時代もこの言葉がテーマになってるんですね。
> 辛い生活をするくらいなら、自分の気持ちが分かる方に付くわな~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
> やはり、上に立つ者は下の者の気持ちが分からないとダメですね。
そうなんですよね。
人間は感情の動物でもありますから、自分の気持ちを理解してくれる方へとつくのは当然です。
下々の者への配慮が、昔も今も政治には絶対に必要だということですね。
今回の
「武士の思いを実現できているか」と言うフレーズをそのまま
現代風に
「国民の思いを実現できるいるか」
と言う言葉に置き換えて、現政府に訴えていきたいです^^;
国民の願いを実現してくれるもの・と期待して、支持した政党には裏切られてばかり・・。
昔もこんなもどかしい思いを強いられた時代があったのですね。。
応援凸
時代はどう変わったいたのかと
考えを巡らしてみました
鎖国政策は無かっただろうかとか
想像が膨らみます
明日も楽しみにしていますね
だから、武士の意見を政治に反映させられないと容赦なく切り捨てられたということですね?
武士は、直接的な行動ができるから、なおさら怖いですけどね^^;
> 「武士の思いを実現できているか」と言うフレーズをそのまま
> 現代風に
> 「国民の思いを実現できるいるか」
> と言う言葉に置き換えて、現政府に訴えていきたいです^^;
> 国民の願いを実現してくれるもの・と期待して、支持した政党には裏切られてばかり・・。
> 昔もこんなもどかしい思いを強いられた時代があったのですね。。
私もそう思います。
いつの世も国民が裏切られてばかりではさびしすぎますからね(´・ω・`)
現代の話は講座の後半でまた紹介します。
> 時代はどう変わったいたのかと
> 考えを巡らしてみました
> 鎖国政策は無かっただろうかとか
> 想像が膨らみます
> 明日も楽しみにしていますね
確かに武力で世の中を支配して、元寇も勇躍追い返した鎌倉幕府であれば、鎖国をする必要もなかったかもしれませんね。
歴史のifに思いをめぐらすのも楽しいものです。
> だから、武士の意見を政治に反映させられないと容赦なく切り捨てられたということですね?
> 武士は、直接的な行動ができるから、なおさら怖いですけどね^^;
仰るとおりです。
武力で世の中を支配する武士の世界ですから、確かに怖いですね。
気が抜けない毎日ではありますが、その分生き甲斐もあったかもしれません。
黒田さんの記事を
読ませていただき思ったんですが
、
こんなにも詳しく昔の歴史が
わかるということは本当に凄いことですよね
昔にあったことだと思うと
とても不思議です。
リンクありがとうございます^^
私もリンクさせてもらっても
よろしいでしょうか?
> 読ませていただき思ったんですが
> 、
> こんなにも詳しく昔の歴史が
> わかるということは本当に凄いことですよね
> 昔にあったことだと思うと
> とても不思議です。
有難うございますm(_ _)m
歴史というのは不思議なもので、何百年も前の出来事であっても、昨日のことのように情景が浮かぶことがよくあります。
やはり同じ人間の営みだからでしょうね。
単なる暗記ではなく、様々な角度から皆様に歴史を理解していただけるように今後も頑張りますよ(^_^)v
> リンクありがとうございます^^
> 私もリンクさせてもらっても
> よろしいでしょうか?
もちろんOKですよ(^o^)/
これからもよろしくお願いします。
ここら辺の時代は短い間に
多くのことが起こったので
日本の歴史を久しく習っていない私は
どのような動きがあったか忘れていましたが
黒田さんのご説明で色々思い出しました。
この後の南北朝時代も好きだったわ。^^
宜しくお願い致します。
実はここは終業式前まで勉強している所でした。
・・参考になります(^^;)
> 多くのことが起こったので
> 日本の歴史を久しく習っていない私は
> どのような動きがあったか忘れていましたが
> 黒田さんのご説明で色々思い出しました。
> この後の南北朝時代も好きだったわ。^^
確かにわずか60年の間に政治の実権が目まぐるしく動いていますからね。
今回のように理論立てて分析しないと、本当の理由が見えてこないので、教師の腕の見せどころではあります。
南北朝は今日(29日)の更新で書かせていただいてますよ(^^♪
> 宜しくお願い致します。
はじめまして。当ブログのご訪問並びにお言葉有難うございます。
> 実はここは終業式前まで勉強している所でした。
> ・・参考になります(^^;)
そうだったんですね。お役に立てて光栄です。
今回は政権交代に関する分野のみ取り上げておりますが、鎌倉時代についてはブログの通史で紹介しておりますので、よろしければご覧くださいね(^_^)v
いつの時代もこの言葉がテーマになってるんですね。
辛い生活をするくらいなら、自分の気持ちが分かる方に付くわな~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
やはり、上に立つ者は下の者の気持ちが分からないとダメですね。
> いつの時代もこの言葉がテーマになってるんですね。
> 辛い生活をするくらいなら、自分の気持ちが分かる方に付くわな~(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
> やはり、上に立つ者は下の者の気持ちが分からないとダメですね。
そうなんですよね。
人間は感情の動物でもありますから、自分の気持ちを理解してくれる方へとつくのは当然です。
下々の者への配慮が、昔も今も政治には絶対に必要だということですね。