また第3条では「天皇の命令には必ず従いなさい」と天皇への忠誠を説くなど、儒教の道徳思想に基づく心構えを示している条文もいくつか存在しており、中には第8条のように「役人は朝早く出仕して、遅くなってから退出しなさい」という細かいものまであります。
政務をとる者に対して、憲法十七条は和の尊重だけではなく、仏教への信仰や天皇への忠誠などといった様々な心構えを説くことで、役人としての自覚をうながす内容となっています。
それらはもちろん重要なことなのですが、憲法十七条が素晴らしいのはそれだけではありません。実は、憲法で定められた内容には、蘇我氏などの豪族に対して聖徳太子が巧妙に仕掛けた「罠(わな)」が含まれているのです。
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