このことから、当時の古墳の被葬者(ひそうしゃ)は宗教的な力で政治を行っていたと考えられています。
3世紀後半といえば、邪馬台国の卑弥呼(ひみこ)が亡くなる前後の頃ですね。「魏志」倭人伝(ぎしわじんでん)によれば彼女は鬼道(きどう)、つまり呪術的な力で国を治めていたとされていますから、前期の古墳の特徴と辻褄(つじつま)が合います。
なお、3世紀後半につくられたとされる奈良県桜井市にある箸墓(はしはか)古墳は全長約280mもある我が国最古クラスの前方後円墳ですが、卑弥呼の墓ではないかとする説もあるようです。ちなみに、箸墓古墳は纒向(まきむく)遺跡の箸中(はしなか)地区に位置しており、纒向遺跡からは3世紀前半頃の大型建物跡が発見されています。
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