しかし、我が国における青銅器や鉄器の技術の進歩は目覚ましく、多くの鉄製農工具や武器、あるいは青銅製祭器がつくられたのは先述したとおりです。
つまり、我が国は外国の文化をありのままに受けいれるのではなく、日本流にアレンジしてさらに発展させるという優れた技術を昔から持っているのです。例えば、8世紀初頭までにチャイナの律令(りつりょう)制度を導入しても、しばらくしてから公地公民の原則を破って土地の私有を認めたり、征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)など律令に規定のない令外官(りょうげのかん)を数多く設置したりしました。
この他にも、16世紀に我が国に伝来した鉄砲をあっという間に大量生産することで、わずか半世紀後には世界最大の鉄砲所有国になりましたし、20世紀に飛行機が発明されると、これも半世紀足らずで世界最高水準の戦闘機である零戦(ゼロせん、零式艦上戦闘機)を開発するなど、例を挙げればキリがありません。
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