なぜなら、ユーラシア大陸は原則として地続きですから、やろうと思えばどこまででも遠征できるのであり、歴史的事実として、紀元前4世紀にマケドニアのアレクサンドロス大王がエジプトやペルシャを征服し、インダス川流域にまで広がる大帝国を築いています。
もし食料や財産を奪(うば)われないようにしようと思えば、自分の身は自分で守らなければいけませんし、また相手の食料や財産を奪おうと思えば、確実に奪えるように準備する必要があります。だからこそ、優れた技術や文化を持つ流れが自然と生まれたのであり、実に皮肉な話でもあります。
一方、我が国は島国ですから、基本的に外敵が攻めてくることもないし、また縄文時代のように人口に比べて食料が豊富にあれば、他の地域から奪うこともありません。要するに平和であったことから、技術や文化を発達させる「必要がなかった」だけなのです。
考えてみれば、人々の生活の発展には水や植物などの自然の存在が欠かせませんが、世界四大文明がいずれも河川の近辺から文化が栄えているなど、乾いた土地が多くて植物が育ちにくい環境に比べて、水源や山林が豊富にある我が国が大変恵まれているのがよく分かりますね。
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