このため、通常ではまず青銅器が主流となった(=青銅器時代)後に、青銅よりも優れた金属である鉄器が用いられる(=鉄器時代)ようになるのですが、我が国においては鉄器が実用的な道具としてすぐに広まりました。つまり、我が国では石器時代から青銅器時代を飛び越えていきなり鉄器時代に移行したと思われるのです。
青銅器が鉄器とほぼ同時に伝わったことで、鉄器が実用的な道具に使用された一方で、青銅器は主として集団における祭器(さいき)や宝器(ほうき)として用いられるようになりました。先述した墳丘墓の中からも、大量の青銅製の武器などの副葬品が出現しています。
青銅器は、当初は朝鮮半島から輸入されましたが、すぐに国産されたと考えられています。国産の青銅器としては銅鐸(どうたく)や銅矛(どうほこ)・銅戈(どうか)・平形(ひらがた)の銅剣(どうけん)などがあり、いずれも朝鮮半島のそれよりも大きく、また幅広いかたちでつくられています。
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