紀元前16世紀頃に黄河流域で成立した殷(いん)という王朝ではすでに青銅器(せいどうき)の鋳造(ちゅうぞう)が始まり、紀元前6世紀頃には青銅器にかわって鉄器が普及し始め、農業生産の進歩による生産力の上昇を基礎として高度の文明が発展しました。
なお、青銅器とは銅と錫(すず)を混ぜた合金(ごうきん)である青銅で作った金属器のことです。銅は古くから発見されていましたが、それだけでは硬さに難がありました。しかし、錫を混ぜることで格段に硬度が増したことから、やがて青銅器が大いに用いられるようになりました。
なお、出来たての青銅器は含まれた錫の量によって黄金(こがね)色あるいは白銀(はくぎん)色となりますが、年数が経つにつれ大気中で酸化されて緑青(ろくしょう)色になることから「青銅」と呼ばれました。ちなみに、我が国の10円硬貨も銅に微量の錫や亜鉛(あえん)を加えた青銅で出来ています。
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