また、死者の多くが手足を折り曲げて埋葬する方式で屈葬(くっそう)されており、これは死者の霊が生存者に災いを及ぼすことを防ぐためと思われます。
なお、縄文時代の頃には集落の中の共同墓地に埋葬されるのが一般的であり、また個人的な富の蓄積を示すような多数の副葬品が特定の人物に見られることもないことから、縄文時代の人々には貧富あるいは階級の差が大きくなかったと推定されています。
我が国の縄文文化は狩猟・漁労・採取を中心とした文化のみならず、多彩な呪術用具を使用するという精神面でも充実しており、また弓矢などの新技術や道具の発達、黒曜石の分布に見られる活発な交易活動や優れた航海術など、世界的にも引けを取らない高度な発達をとげた文化の一つといえるでしょう。
はるかに遠い祖先である縄文時代の人々が世界的にも高度な文化を持っていたという事実に、私たちは悠久(ゆうきゅう)の歴史と太古(たいこ)のロマンを感じることができますね。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」をご紹介します。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の歴史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。


いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。