遺跡内の集落の大きさや、遺物や住居跡の多さから、一時期に数百名が生活したともいわれ、また近くに産出しないヒスイや黒曜石などの物資の存在から、交易も盛んに行われていたなど様々な新発見がありました。
三内丸山遺跡の発掘調査の結果、縄文時代の人々は海や森からの自然の恵みを巧(たく)みに組み合わせることによって、同じ集落で安定した生活を送っていたことが分かりました。これらの発見によって縄文時代に関する教科書の記載が書き換えられ、現在のように「豊かで安定した生活」となったのです。
遺跡の発掘調査など、新たな発見によってそれまでの「歴史の常識」が覆(くつがえ)されるのは決して珍しいことではありません。むしろ、それが正当であると認められるのであれば、正しい歴史を知るためにも大いに書き換えられるべきではないでしょうか。
もっとも、特定のイデオロギーあるいはプロパガンダを理由に事実や経緯を無視して歴史を「改竄(かいざん)」するという愚かしい行為は断じて認められませんが。
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