江戸時代に入って、いわゆる鎖国(さこく)の状態が続くと、海外からの侵略を受けないことが我が国では当たり前と思うようになりました。戦国時代に鍛(きた)えたはずの軍事力がおろそかになり、国を守ろうとする防衛能力もいつしか低下しました。
こうして我が国は俗にいう「井の中の蛙(かわず)」になってしまったのです。
我が国がそうしている間に、世界では大きな変革(へんかく)が起きていました。18世紀にイギリスで起きた産業革命(さんぎょうかくめい)によって蒸気機関(じょうききかん)が発明されると、それまで重くて沈(しず)んでしまうために利用できなかった、鉄で出来た蒸気船(じょうきせん)が開発されるようになりました。いわゆる「黒船」(くろふね)のことです。
実はこの黒船が、我が国の「天然の防壁」を徹底的に否定することになってしまったのです。
なぜなら、鉄で出来た黒船は丈夫なために、多数の人間や大砲(たいほう)などの銃器(じゅうき)を積み込むことが出来るようになったからです。海から大砲や鉄砲などで狙(ねら)い撃(う)ちが出来るということは、海に囲まれている我が国にとっては、日本列島のどこからでも狙われるということになりませんか?




お蔭様で1000カウンターを突破しました!
いつも有難うございます。
トラックバック(0) |
けん爺ちゃん 初めまして!
新着記事から来ました。
林子平らの海防論の指摘が
現実になった黒船来航ですね。
興味深く拝見しました。
四方を海に囲まれている国土は、防衛上の利点も
さることながら、一旦海上封鎖されると脆いですよね。
主導権は攻め込む側にあるので…
とてもわかりやすく勉強になりました。
また遊びに来ます。
オハヨウございます~♪
のらねこみゅー 時代が動き始めた頃ですよね^^
先日はお世話になりました
OKNO 日曜日にお話させていただいた「OKの」です。
ブログ読ませていただきましたが、本当にわかりやすいですね。
僕も96さんに習って何かはじめようと思います。
ちなみにmixiで早速紹介させていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。
コメント有難うございます!
黒田裕樹 けん爺ちゃん様
はじめまして。当ブログへのご訪問有難うございます。
仰るとおり、林子平が50年以上も前に警告してくれているのに、握りつぶして「何もなかったかのように」振舞っていた当時の為政者である江戸幕府の責任は重大です。
天然の防壁に頼り切っていたがゆえに、一旦それが崩れてしまうと、実にもろくなるものです。詳しくは16時頃更新予定の最終章をご覧下さい。
今後とも宜しくお願いします!
のらねこみゅー様
そのとおりで、19世紀半ばから、我が国は世界の激流に巻き込まれていきます。いつになるか分かりませんが、この講座でも紹介するつもりです。
OKNO様
黒田裕樹 先日はこちらこそお世話になりました。
過分なるお褒めの言葉、恐縮です(^^ゞ
こちらこそ宜しくお願いします!
はじめまして!
ヒロキ 同じ「ヒロキ」同士よろしくお願いします!
自分も日本史が好きなので、遊びに来させていただきます(*^_^*)
鎖国体制ですね!
鎖国と言っても、「四つの口」といって、
オランダ・中国・朝鮮・琉球・蝦夷と交易はありましたがね。
家康の頃から禁教令が出ていましたし、キリスト教を禁止するためにも鎖国は必要だったんですね。
では~(^o^)/
ヒロキ様
黒田裕樹 …何というか、自分の名前に「様」を付けるのも変な感じですが(笑)。
コメント有難うございました。
仰るとおり、「鎖国」の本来の目的はキリスト教の禁教を徹底するためでした。ということは、キリスト教を布教しないと約束した国とは貿易をしてもOKだったわけです。
従って、本当の意味での「鎖国」ではなかったのですが、時が経つにつれて、いつの間にか「鎖国」が幕府の「祖法」と化してしまい、辞めるに辞められなくなった…というのが実情です。
この件はいずれ形を変えて取り上げる予定ですので、その際にでも詳しくお話します。
今後とも当講座を宜しくお願いします!
ABCD包囲網
オバrev なるほど、状況が変われば、短所は長所になるし、長所は短所になるってことですね。
海に囲まれたことで、逆にABCD包囲網で城攻めにあうことになったのかもしれません。
現在も、資源を輸入に頼り、景気を輸出に頼っている日本は非常に危うい面を持っているような気がします。。。
オバrev様
黒田裕樹 世界各国を迅速に駆け回るには飛行機が一番手っ取り早いですが、大量の食糧や燃料などをまとめて輸送しようと思えば、今でも船舶は欠かせません。
そして、我が国は食糧自給率が半分以下で、燃料に至っては石油を止められたらたちまち干上がってしまうという極めて危うい状況にあります。
もちろん、輸出業にも飛行機や船舶は欠かせませんから、安全な輸送体制の確立が至上の命題です。
翻って、今の我が国の安全保障問題はどうなっているのでしょうか…。
新着記事から来ました。
林子平らの海防論の指摘が
現実になった黒船来航ですね。
興味深く拝見しました。
四方を海に囲まれている国土は、防衛上の利点も
さることながら、一旦海上封鎖されると脆いですよね。
主導権は攻め込む側にあるので…
とてもわかりやすく勉強になりました。
また遊びに来ます。
ブログ読ませていただきましたが、本当にわかりやすいですね。
僕も96さんに習って何かはじめようと思います。
ちなみにmixiで早速紹介させていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。
はじめまして。当ブログへのご訪問有難うございます。
仰るとおり、林子平が50年以上も前に警告してくれているのに、握りつぶして「何もなかったかのように」振舞っていた当時の為政者である江戸幕府の責任は重大です。
天然の防壁に頼り切っていたがゆえに、一旦それが崩れてしまうと、実にもろくなるものです。詳しくは16時頃更新予定の最終章をご覧下さい。
今後とも宜しくお願いします!
のらねこみゅー様
そのとおりで、19世紀半ばから、我が国は世界の激流に巻き込まれていきます。いつになるか分かりませんが、この講座でも紹介するつもりです。
過分なるお褒めの言葉、恐縮です(^^ゞ
こちらこそ宜しくお願いします!
自分も日本史が好きなので、遊びに来させていただきます(*^_^*)
鎖国体制ですね!
鎖国と言っても、「四つの口」といって、
オランダ・中国・朝鮮・琉球・蝦夷と交易はありましたがね。
家康の頃から禁教令が出ていましたし、キリスト教を禁止するためにも鎖国は必要だったんですね。
では~(^o^)/
コメント有難うございました。
仰るとおり、「鎖国」の本来の目的はキリスト教の禁教を徹底するためでした。ということは、キリスト教を布教しないと約束した国とは貿易をしてもOKだったわけです。
従って、本当の意味での「鎖国」ではなかったのですが、時が経つにつれて、いつの間にか「鎖国」が幕府の「祖法」と化してしまい、辞めるに辞められなくなった…というのが実情です。
この件はいずれ形を変えて取り上げる予定ですので、その際にでも詳しくお話します。
今後とも当講座を宜しくお願いします!
海に囲まれたことで、逆にABCD包囲網で城攻めにあうことになったのかもしれません。
現在も、資源を輸入に頼り、景気を輸出に頼っている日本は非常に危うい面を持っているような気がします。。。
そして、我が国は食糧自給率が半分以下で、燃料に至っては石油を止められたらたちまち干上がってしまうという極めて危うい状況にあります。
もちろん、輸出業にも飛行機や船舶は欠かせませんから、安全な輸送体制の確立が至上の命題です。
翻って、今の我が国の安全保障問題はどうなっているのでしょうか…。