それは、秀吉が死亡した頃までに、イスパニアの勢力が衰えを見せ始めていたからなのです。
秀吉が死亡した慶長3(1598)年にさかのぼること10年前の1588年、イスパニアの無敵艦隊がイギリスとのアルマダの海戦で敗北しました。この戦いは、イスパニアとイギリスとの勢力が逆転するきっかけとなり、これ以降のイスパニアは東洋に軍事力を割(さ)く余裕がなくなってしまったのです。
もしイスパニアがアルマダの海戦に勝利していれば、明の征服も成功していたかもしれません。そうなれば、我が国の運命がどうなったのか見当もつきませんが、間違いなく断言できることは、アルマダの海戦の結果が遠く我が国にも大きな影響を及ぼしたということです。
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