なお、これだけの編成が可能なのは現在ではアメリカだけであり、その後も世界史上で空母機動部隊を編成運用できた国はありません。我が国はこういった民族的経験をしっかりと記憶すべきでしょう。
さて、ミッドウェーの開戦当時の戦力は、我が国の主力空母が4隻だったのに対して、アメリカのそれは3隻とほぼ互角でしたが、全体の戦力としては米軍の方が明らかに劣勢(れっせい)であり、通常で考えれば日本軍が圧勝してもおかしくありませんでした。
しかし、日本海軍の暗号が解読されてアメリカ側に筒抜けになっていたことや、相手の諜報(ちょうほう)を全く傍受(ぼうじゅ)しないなど、事前の索敵(さくてき)活動を十分に行わなかったり、戦闘の作戦にも詰めの甘さが見られたりするなど、これまで連戦連勝を続けていた日本軍には、明らかに驕(おご)りや油断が見られました。
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