後に同じような悩みを抱えることになった豊臣秀吉や徳川家康は、関白(かんぱく)や征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)となることで天皇あるいは朝廷の後ろ盾を利用しましたが、信長は既存の権威におもねることなく、破天荒(はてんこう、誰もが成し得なかったことをすること。「豪快で大胆な様子」という意味は、本来は間違いです)なことを思いつきました。
それは、自分自身が「神」となって人々に信仰の対象とさせることで、既存の権威を打ち破ろうとしたことです。それまでの我が国では、菅原道真(すがわらのみちざね)のように死後に神として祀(まつ)られることはあっても、生前に「自らを神として祀れ」と宣言した人物は存在しませんでした。
「信長=神」という図式は、初めてお聞きの皆様には耳を疑う話かもしれませんが、実は間接的な証拠があります。それこそが先述した安土城であり、この城は前代未聞の構造で建てられていました。
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