そう言われてみれば、比叡山延暦寺を焼打ちした後でも、確かに信長は天台宗(てんだいしゅう)の禁教令を出していません。後に豊臣秀吉や徳川家康によってキリスト教(=カトリック)が禁教とされ、宣教師や信者たちが激しい弾圧を受けたことと比べれば対照的ですね。
ところで、信長が現代の私たちに意外な「贈り物」をしていることを皆さんはご存知でしょうか。
巨大な圧力団体と化していた宗教勢力は、信長によって徹底的に滅ぼされましたが、実はこのことがきっかけになって、以後の我が国では宗教団体が政治に積極的にかかわることがなくなりました。例えば、他国で悩まされることが多い原理主義者による自爆テロリストも、我が国では原則として起きていませんよね。
日本国憲法第20条で明確に規定されている「政教分離」は、信長がその道筋をつけてくれているという事実を私たちはもっと理解すべきではないでしょうか。
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