一方、イスパニアはアメリカ大陸に植民地を広げると、16世紀半ばには太平洋を横断して東アジアに進出し、フィリピン諸島を占領してルソン島のマニラを根拠地としました。要するにポルトガルは東廻りで、イスパニアは西廻りでそれぞれアジアに進出したことになります。
なお、ポルトガルやイスパニアがそれぞれアジアに進出した目的の一つにアジアの物産、特に香辛料(こうしんりょう)を直接手に入れることがありました。当時の香辛料にはクローブ・胡椒(コショウ)・ナツメグ・シナモンなどがあり、調味料や薬として使用されていました。
それまでヨーロッパ人はイスラームの商人を通じて香辛料などを入手していましたが、大変高価なものとなっていました。このため、自らが航海に出ることで香辛料を安く手に入れようと考えたのです。
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