この頃には各地の寺社が参詣者(さんけいしゃ)の増加に努めたため、門前町(もんぜんまち)や寺内町(じないまち)が発展しました。特に寺内町には門徒(もんと、宗門を同じくする信徒のこと)の商工業者が集結したことで、新設の市場や町が開かれました。
主な門前町としては伊勢神宮の宇治(うじ)・山田(やまだ、いずれも現在の伊勢市)や善光寺(ぜんこうじ)の長野などがあり、寺内町としては一向宗(いっこうしゅう)の摂津(せっつ)の石山(いしやま、現在の大阪市)や加賀(かが、現在の石川県南部)の金沢などがあります。
戦国大名の中には、自由な商業取引のために販売座席たる市座(いちざ)や市場税などを免除する楽市(らくいち)や商業などにおける独占的な組合の座を撤廃(てっぱい)する楽座(らくざ)を行う者もいました。この楽市・楽座を自己の領地で大々的に展開した一人の武将が、豊富な経済力をもとに天下統一へと近づいていきました。その名を「織田信長(おだのぶなが)」といいます。
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