城下はやがて人や物資が集まる中心地となり、大名の居城(きょじょう)を中心に城下町(じょうかまち)が形成されました。この当時の有名な城下町としては、北条氏の小田原や今川氏の府中(ふちゅう)、上杉氏の春日山(かすがやま)、朝倉氏の一乗谷(いちじょうだに)などがあります。なお、今川氏の府中は領国である「駿」河の「府」中として「駿府(すんぷ)」と呼ばれました。現在の静岡です。
この他にも、戦国大名は鉱山の開発や治水(ちすい)事業などを積極的に行うとともに、領国内の関所の廃止や組合である座(ざ)を廃止して商品の流通を促進し、領国内の宿駅(しゅくえき)や伝馬(てんま)などの交通制度を整えて、城下町を中心とする経済圏(けん)を自己の領国内につくり上げました。
もっとも、当時の戦国大名の兵力の大半は農民兵であり、平時は農作業を行うことから地方への長期間の滞在(たいざい)が事実上不可能であったため、各大名は天下統一よりも周辺諸国への領地拡大を目指していました。
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