ただし、アメリカのもう一つの悲願であった「東アジアにアメリカの権益を構築する」ことは、ルーズベルト大統領が1945(昭和20)年に急死すると、後継のトルーマン大統領も果たせず、それどころか、ソ連(現在のロシア)や中華人民共和国といった共産主義国家を戦後に急成長させる結果となりました。
これは、ルーズベルト大統領の周囲にソ連(=コミンテルン)のスパイが多数存在していたことが原因とされていますが、それ以外にも、日本との戦争が長期間にわたり、約10万人という予想外の多数の戦死者を出したことなどが、戦後のルーズベルト大統領の評価を下げることにつながりました。
ルーズベルト大統領に関する様々な評価を見れば、国益を追求し続けることの難しさや、謀略を仕掛けた一方で自分自身が謀略に引っかかっていたことなど、人間の生き様の複雑さや困難さを思い知らされます。
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