絵画では、北山文化で発達した水墨画が、この頃に活躍した僧の雪舟(せっしゅう)が日本的な水墨画様式を創造して全盛期を迎えました。また大和絵(やまとえ)では応仁の乱後に土佐光信(とさみつのぶ)が出て土佐派を再興したほか、狩野正信(かのうまさのぶ)・元信(もとのぶ)父子が水墨画と大和絵とを巧(たく)みに融合した狩野派を新たに興(おこ)しました。
雪舟の代表的な作品には「秋冬山水図(しゅうとうさんすいず)」がありますが、子供の頃に叱られて流した涙でネズミの絵を描いたという伝説のほうが有名かもしれませんね。また、京都の大徳寺大仙院花鳥図(だいとくじだいせんいんかちょうず)」は狩野元信の作と伝えられています。
彫刻では、仏像彫刻が衰える一方で能の隆盛に伴って能面(のうめん)の製作が発展し、工芸では金工(きんこう、金属に細工をする工芸のこと)の後藤祐乗(ごとうゆうじょう)が名作を残したほか、漆工(しっこう、うるし細工のこと)の技術が進んだことで精巧な蒔絵(まきえ)もつくられるようになりました。
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