製塩(せいえん)は瀬戸内海の沿岸で盛んに行われ、塩田(えんでん)に海水をくみ上げ、自然に蒸発させて濃縮したものを煮つめる揚浜(あげはま)や、伊勢(いせ、現在の三重県北中部など)地方などで潮の満ち引きを利用して海水を導入する古式入浜(こしきいりはま、後の入浜塩田=いりはまえんでん)が行われました。
鍛冶(かじ)では刀剣や農具の製作が盛んとなり、特に刀剣は武士の必需品となった他に日明貿易の主要な輸出品として、備前(びぜん、現在の岡山県東南部など)や山城(やましろ、現在の京都府南部)、大和(やまと、現在の奈良県)などで多数がつくられました。
手工業の同業者組合である座(ざ)もその種類や数を増やして各地域に広まり、なかには朝廷や大寺社の権威のもとで、通行税である関銭の免除や広範囲における独占的販売権を認められ、全国的な商売を展開した座もありましたが、その一方で座に加わらない新興商人も現れ、やがて座と対立するようになりました。
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