しかし、満州を含む中国大陸では蒋介石が追われて中国共産党の毛沢東(もうたくとう)が中華人民共和国を建国し、朝鮮半島もソ連と南北に分割して、それぞれ北朝鮮(=朝鮮民主主義人民共和国)や韓国(=大韓民国)として独立させただけとなってしまいました。
一方のイギリスもインドなど植民地のほとんどを失うなど、かつての「大英帝国」が事実上解体させられてしまったのみならず、東ヨーロッパがソ連を中心とする社会主義国家で固められてしまうなど、米英ともに大戦後に得た「果実」は存在せず、それまでのドイツにかわって社会主義国家であるソ連という名のさらなる強敵をつくってしまっただけに終わったのです。
こうした結果を考慮すれば、アメリカやイギリスは「真の強敵」であったはずのソ連を見過ごした一方で「目先の敵」でしかなかった我が国やドイツを叩いてしまうという、長期的な視野に立たずに短絡的な戦略にこだわったゆえの大失敗をおかしてしまったと言えるのではないでしょうか。
そして、この「大失敗」は我が国においても例外ではなかったのです。
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