繰り返しますが、当時の政府の中枢(ちゅうすう)には尾崎秀実(おざきほつみ)などソ連(=コミンテルン)のスパイが堂々と存在しており、彼らの諜報(ちょうほう)活動が我が国の正常な判断力を失わせ、結果として軍事面などあらゆる国力を低下させるように仕向けたという見方が考えられないでしょうか。
世界の動きは、いつも正義や綺麗事(きれいごと)ばかりとは限りません。かつて日露戦争が行われた際にも、我が国は明石元二郎(あかしもとじろう)らにロシアで諜報活動を行わせ、革命運動を起こして政情を不安定にさせるという成果を挙げていますが、これと逆のパターンが当時の我が国で起きていたとしても決して不思議ではありません。
また、我が国の国力が疲弊することは、対日戦略を展開していたアメリカにとっても「喜ばしい」ことでした。この後昭和16(1941)年12月に日米開戦となりますが、その間アメリカはひたすら国力を温存し、資本主義的な生産を発展させたことで、戦力的に優位に立つことができたという流れもあったのです。
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