しかし、重慶にまで逃れるということは、通常であれば食糧や武器弾薬の調達など出来るはずもなく、講和以外に方策がないことを意味していましたが、実際には国民政府は日本軍に対して徹底抗戦を続けました。なぜこんなことが可能だったのでしょうか。
それは、ソ連やイギリス、さらにはアメリカなどが莫大(ばくだい)な援助を蒋介石に与え続けていたからです。こうした国々は、日華事変には中立国の立場であるはずが、実際には国民政府に対して一方的な肩入れをしていました。
もし蒋介石への手厚い支援が存在しなければ、日華事変はもっと早期に終結していたことでしょう。アメリカなどが中立国にあるまじき行為を繰り返していたことも、日華事変の泥沼化の一因だったのです。
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