栄一が設立や経営に関わった会社は、有名なものだけで「抄紙会社(現在の王子製紙)」「東京海上保険会社(現在の東京海上日動火災保険)」「清水組(現在の清水建設)」「日本(にっぽん)郵船」「中外(ちゅうがい)物価新報(現在の日本経済新聞)」「大阪紡績(現在の東洋紡)」「東京電燈会社(現在の東京電力)」「日本瓦斯(ガス)会社(現在の東京ガス)」「帝国ホテル」「札幌麦酒会社(現在のサッポロビール)」「日本鉄道会社(現在のJR東日本)」などがあり、その数は約500社ともいわれています。
この他にも、栄一は「商法講習所(現在の一橋大学)」「大倉商業学校(現在の東京経済大学)」「東京商法会議所(現在の日本商工会議所)」「東京株式取引所(現在の東京証券取引所)」の設立にも中心的な役割を果たしています。
なお、渋沢と同じように大阪で様々な事業を立ち上げたのが、先述した五代友厚でした。五代は「大阪造幣局」「大阪商業講習所(現在の大阪市立大学→大阪公立大学)」「阪堺鉄道(現在の南海電車)」「大阪株式取引所(現在の大阪取引所)」「大阪商法会議所(現在の大阪商工会議所)」などの事業の設立に携(たずさ)わったほか、大阪商法会議所の初代会頭も務めました。
五代友厚は近代大阪の育ての親であり、忘れがたい大阪の恩人でもありましたが、惜しくも明治18(1885)年に満49歳の若さでこの世を去りました。大阪市中央区北浜の大阪取引所前にある五代友厚像は、彼の功績を称えて建立されたものです。
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