戦後の歴史教育では「日華事変」と主に呼ばれてきましたが、なぜか昭和50年代(1970年代後半~1980年代前半)頃から「日中戦争」と呼ばれるようになり、そのまま現在に至っていますが、そもそもこの戦いに「戦争」という表現は相応(ふさわ)しくありません。
なぜなら、戦争というのはお互いに宣戦布告をして始めるものであるのに対して、盧溝橋事件以後の動きではそれらは一切見当たらず、中華民国が正式に我が国に宣戦布告したのは、真珠湾攻撃が行われた直後の昭和16(1941)年12月だったからです。ちなみに中華民国による宣戦布告を受け、我が国では一連の戦いを、支那事変を含めて「大東亜戦争」と名づけています。
これらの歴史的事実が存在することから、可能な限り当時の状況に即して説明するため、今後は多くの歴史教科書で使用されている「日中戦争」ではなく、戦前及び戦後を通じて長く使用された「日華事変」という呼称で統一しますので、ご理解くださるようお願いします。
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