確かに、通州事件の直前に保安部隊への誤爆事故があったのは先述したとおりですが、あくまでも軍同士の事故であり、また関東軍の事後処理もしっかりと行われていましたから、誤爆が通州事件の引き金となったという見方は事実ではありません。
それに、数人の軍関係者である保安部隊員が殺された報復として、二百数十人の民間人を含む日本人を虐殺するというのはどう考えても筋が通りません。では、なぜ本来は親日であったはずの冀東(きとう)防共自治政府の保安部隊が、あそこまで残忍な虐殺を行ったのでしょうか。
これは最近明らかになったことですが、実は保安部隊は通州事件以前から反日側に寝返っており、事件の際にまず日本人居留民らを通州城内に集合させ、その後に門を閉めて計画的に虐殺を行っていたようです。
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