やがて法華経(ほけきょう)のみが釈迦(しゃか)の正しい教えであると確信した日蓮は、難しい法華経の経典が読めなくても「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」という題目(だいもく)を唱えれば救われると説きました。いわゆる「日蓮宗(にちれんしゅう、別名を法華宗=ほっけしゅう)」の始まりです。
浄土宗や浄土真宗のように静かに念仏を唱えたり(あるいは心の中で信心したり)するのではなく、自らが法華経を信仰していることを周囲に広めるという意味から、題目を唱える際には団扇太鼓(うちわだいこ)をドンドンと打ちながら「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」と大声を張り上げるという形式が主流となりました。
日蓮は法華経のみがこの世の中を救うことができるとし、それ以外の宗教は邪教(じゃきょう)であり、邪教を信じれば自身や国を滅ぼすことになると他の宗派を激しく攻撃するとともに、折伏(しゃくぶく)という強い信念で転宗させようとしました。このような排他性を持つのが日蓮宗の大きな特徴のひとつです。
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