鎌倉時代の頃には、物資や人が集中する荘園や公領の中心地や交通の要地、あるいは寺社の門前地で定期市(ていきいち)が開かれるようになりました。その多くは月に三度の市であり、仏教行事の斎日(さいにち)にちなんで「三斎市(さんさいいち)」などと呼ばれました。
市では米や地方の特産物などが売買されるとともに、中央から商品を運んでくる行商人(ぎょうしょうにん)も現れるようになり、やがては常設の小売店である見世棚(みせだな)も見られるようになっていきました。
また、手工業者(しゅこうぎょうしゃ)は製品を売りさばく商人も兼ねるようになり、同業種の商人が集まることによって、平安時代後期から認められていた寺社や公家に属しての製造や販売に関する特権が、この頃までには「座(ざ)」と呼ばれる団体に発展しました。
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