日本はその後も義捐金を届けてくれたり、また民間人が長くトルコに留まって日本語を教えたりするなどの様々な貢献(こうけん)があったこと、日本が共通の敵であるロシアに戦争で勝ったこと、あるいは日本の明治維新につながる精神で共和制という近代化に成功したことなど、トルコの人々は、日本に対してどの国よりも親近感を抱くと同時に「いつか必ず恩返しをしなければならない」と思い続けていました。
だからこそ、イラクのフセイン大統領によって「民間機撃墜の危機」が発生した際に、かつて樫野の村人が非常食のニワトリを惜しげもなく遭難者に提供したように、自国民よりも進んで日本人の生命を救うという決断を下したのでした。
ちなみに、エルトゥールル号の遭難事件とその後の我が国の貢献に関して、トルコでは子供の頃から教科書で取り上げるなどして教えており、事件やその後の経緯について知らないトルコ国民はいないそうです。教育の成果の素晴らしさに国境は存在しないという好例でもありますね。
その一方で、トルコが救援機を我が国に派遣した際に、その理由を「日本からの長期資金援助を当て込んだからだ」という、非常に情けない報道をした新聞社がいることは本当に残念です。




いつも有難うございます。
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ゆえ 日本とトルコとのお話は、なんだか心がほわっとしましたww
.
オバrev 新聞報道の件は、歴史教育は何の目的で行うのか、ということを問われているような出来事ですね。
現在の我々は長い歴史の上に生きている訳ですから、それを正しく認識することが、現代を生きる上での基本にもなると思います。
もしその新聞記者が、そういうトルコとの歴史を知らないで書いたとしたらプロとしては失格でしょう。
プロならば、陰でしっかり調べてから記事にするだろうし、会社からの事実でない恣意的なものがあったとしたら、プライドをかけて断固突っぱねるはずです。
それにしても先生の記事を読んでいると、正しい歴史教育の重要性がよく分かります。
まずはこの歴史講座でがんばって下さいね(^^;)
.
アクア いやぁ
感動しました。
とてもいい話ですね。
逆にその新聞記者には
苦情が来た事でしょう。
ゆえさんへ
黒田裕樹 > 日本とトルコとのお話は、なんだか心がほわっとしましたww
それは良かったです。
こんなご時世だし、せめて心を和ませるようなエピソードがあってもいいですからね。
.
ぴーち こんばんは!
損得勘定抜きで、純粋に人助けを
したい!と言う気持ちを踏みにじる
報道。
余程、それを書いた記者は
歪んだ人生感をお持ちなんですね。
それを報道としてメディアに公表許可した新聞社自体も情けない思いが致します。
応援凸
オバrevさんへ
黒田裕樹 > 新聞報道の件は、歴史教育は何の目的で行うのか、ということを問われているような出来事ですね。
> 現在の我々は長い歴史の上に生きている訳ですから、それを正しく認識することが、現代を生きる上での基本にもなると思います。
> もしその新聞記者が、そういうトルコとの歴史を知らないで書いたとしたらプロとしては失格でしょう。
> プロならば、陰でしっかり調べてから記事にするだろうし、会社からの事実でない恣意的なものがあったとしたら、プライドをかけて断固突っぱねるはずです。
仰るとおり、歴史を知らないことは単なる無知では済まされません。ましてプロのジャーナリストを自負するのであれば、単なる自分や上司の主義主張で勝手に脳内変換された提灯記事を書くなどもっての外です。
しかし、現実には必ずしもそうではないことが残念ではありますが…。幸い私は、今回の新聞記者とは真逆(まぎゃく)の立場にいる報道関係者にお会いすることができたことが嬉しかったです。
> それにしても先生の記事を読んでいると、正しい歴史教育の重要性がよく分かります。
> まずはこの歴史講座でがんばって下さいね(^^;)
励ましのお言葉、有難うございます。
日々の更新は決して平坦ではありませんが、皆様のご支援が何よりの力です。
アクアさんへ
黒田裕樹 > いやぁ
> 感動しました。
> とてもいい話ですね。
本当にそうですよね。皆様からのご意見をお聞きして私も嬉しいです(^o^)丿
> 逆にその新聞記者には
> 苦情が来た事でしょう。
いや、それがですねぇ…(´・ω・`)
当時の他のマスコミも、我が国の識者も国民も、エルトゥールル号の悲劇を知っている人がほとんどいなかったので(私もその一人ですが)、苦情らしい苦情はなかったようなんですよ。
トルコの人々に対して申し訳ないです…。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 損得勘定抜きで、純粋に人助けを
> したい!と言う気持ちを踏みにじる
> 報道。
> 余程、それを書いた記者は
> 歪んだ人生感をお持ちなんですね。
> それを報道としてメディアに公表許可した新聞社自体も情けない思いが致します。
全くもってそのとおりです。
歴史を知らないことも大罪ですが、それにも増して「援助を当て込んで」と勝手に邪推するなんて…25年前の話ですが、トルコ政府の真心に泥を塗る卑劣な行為には、今でも憤りを覚えますよ。
「報道の自由」うんぬん以前のあまりにも情けない、悲しい事実です。
黒田先生.
りら このお話ですが
トルコでは有名な話ですが
日本ではあまり知られていません
どうしてでしょう
もっと報道されて良い話ですよね
黒田先生がこの講座で、皆さんに広く知らしめて下さり感謝しています
りらさんへ
黒田裕樹 > このお話ですが
> トルコでは有名な話ですが
> 日本ではあまり知られていません
> どうしてでしょう
> もっと報道されて良い話ですよね
はっきりとした答えは今のところ出せませんが、考えられるとすれば、
1.救援機を出せなかった日本政府の恥になることなので、文科省としても公にしにくい
2.救援機派遣に反対したのが組合などの勢力であり、その背後にいる特定の政党に気兼ねしている
3.(考えたくないのですが)我が国の歴史にとって「是」となる内容を公表したがらない。その一方で「非」に関しては…
といったところでしょうか。
> 黒田先生がこの講座で、皆さんに広く知らしめて下さり感謝しています
お言葉有難うございます。今回の講座に対する反響の大きさを重く受け止めております。
現在の我々は長い歴史の上に生きている訳ですから、それを正しく認識することが、現代を生きる上での基本にもなると思います。
もしその新聞記者が、そういうトルコとの歴史を知らないで書いたとしたらプロとしては失格でしょう。
プロならば、陰でしっかり調べてから記事にするだろうし、会社からの事実でない恣意的なものがあったとしたら、プライドをかけて断固突っぱねるはずです。
それにしても先生の記事を読んでいると、正しい歴史教育の重要性がよく分かります。
まずはこの歴史講座でがんばって下さいね(^^;)
感動しました。
とてもいい話ですね。
逆にその新聞記者には
苦情が来た事でしょう。
それは良かったです。
こんなご時世だし、せめて心を和ませるようなエピソードがあってもいいですからね。
損得勘定抜きで、純粋に人助けを
したい!と言う気持ちを踏みにじる
報道。
余程、それを書いた記者は
歪んだ人生感をお持ちなんですね。
それを報道としてメディアに公表許可した新聞社自体も情けない思いが致します。
応援凸
> 現在の我々は長い歴史の上に生きている訳ですから、それを正しく認識することが、現代を生きる上での基本にもなると思います。
> もしその新聞記者が、そういうトルコとの歴史を知らないで書いたとしたらプロとしては失格でしょう。
> プロならば、陰でしっかり調べてから記事にするだろうし、会社からの事実でない恣意的なものがあったとしたら、プライドをかけて断固突っぱねるはずです。
仰るとおり、歴史を知らないことは単なる無知では済まされません。ましてプロのジャーナリストを自負するのであれば、単なる自分や上司の主義主張で勝手に脳内変換された提灯記事を書くなどもっての外です。
しかし、現実には必ずしもそうではないことが残念ではありますが…。幸い私は、今回の新聞記者とは真逆(まぎゃく)の立場にいる報道関係者にお会いすることができたことが嬉しかったです。
> それにしても先生の記事を読んでいると、正しい歴史教育の重要性がよく分かります。
> まずはこの歴史講座でがんばって下さいね(^^;)
励ましのお言葉、有難うございます。
日々の更新は決して平坦ではありませんが、皆様のご支援が何よりの力です。
> 感動しました。
> とてもいい話ですね。
本当にそうですよね。皆様からのご意見をお聞きして私も嬉しいです(^o^)丿
> 逆にその新聞記者には
> 苦情が来た事でしょう。
いや、それがですねぇ…(´・ω・`)
当時の他のマスコミも、我が国の識者も国民も、エルトゥールル号の悲劇を知っている人がほとんどいなかったので(私もその一人ですが)、苦情らしい苦情はなかったようなんですよ。
トルコの人々に対して申し訳ないです…。
> したい!と言う気持ちを踏みにじる
> 報道。
> 余程、それを書いた記者は
> 歪んだ人生感をお持ちなんですね。
> それを報道としてメディアに公表許可した新聞社自体も情けない思いが致します。
全くもってそのとおりです。
歴史を知らないことも大罪ですが、それにも増して「援助を当て込んで」と勝手に邪推するなんて…25年前の話ですが、トルコ政府の真心に泥を塗る卑劣な行為には、今でも憤りを覚えますよ。
「報道の自由」うんぬん以前のあまりにも情けない、悲しい事実です。
トルコでは有名な話ですが
日本ではあまり知られていません
どうしてでしょう
もっと報道されて良い話ですよね
黒田先生がこの講座で、皆さんに広く知らしめて下さり感謝しています
> トルコでは有名な話ですが
> 日本ではあまり知られていません
> どうしてでしょう
> もっと報道されて良い話ですよね
はっきりとした答えは今のところ出せませんが、考えられるとすれば、
1.救援機を出せなかった日本政府の恥になることなので、文科省としても公にしにくい
2.救援機派遣に反対したのが組合などの勢力であり、その背後にいる特定の政党に気兼ねしている
3.(考えたくないのですが)我が国の歴史にとって「是」となる内容を公表したがらない。その一方で「非」に関しては…
といったところでしょうか。
> 黒田先生がこの講座で、皆さんに広く知らしめて下さり感謝しています
お言葉有難うございます。今回の講座に対する反響の大きさを重く受け止めております。