肥料も山野の草や木の灰を利用した草木灰(そうもくばい)や、青いままの草を刈って田畑に敷(し)き込む刈敷(かりしき)が利用されるなど、次第に工夫されていきました。
また、牛馬(ぎゅうば)を利用した農耕も進み、鎌(かま)や鍬(くわ)などの丈夫で鋭利な鉄製の農具が一般農民にまで普及したこと、さらには悪条件でも育つ多収穫米の大唐米(だいとうまい)が輸入されたことで、生産性も向上しました。
この頃には染料の原料である藍(あい)や紙の原料である楮(こうぞ)、灯油の原料である荏胡麻(えごま)などの栽培が行われるようになったり、絹布(けんぷ)や麻布(まふ)なども織られるようになったりしました。特に、荏胡麻による灯油が広く普及したことで夜の世界でも長時間の生活が可能になり、人々の生活は劇的に変化していきました。
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