「源左衛門、よくぞ参った。いつぞやの大雪の日には大変世話になったな」。そう話しかけてきた旅の僧は、実は鎌倉幕府の最高実力者である、前の執権の北条時頼だったのです。
時頼は源左衛門の忠義を称(たた)えるとともに、奪われていた彼の領地を取り戻しただけでなく、梅田(うめだ)・松井田(まついだ)・桜井(さくらい)という鉢の木にちなんだ3か所の領地を新たに与えたということです。
以上の話は時頼よりも後の時代につくられたとされており、創作の可能性が高いですが、たとえ「つくり話」であったとしても、時頼であれば似たような行動をしてもおかしくないと当時の人々に思われ続けたからこそ、長く語り継がれてきたのでしょう。また、鎌倉時代の「御恩と奉公」の仕組みや「一所懸命」の思いなどがよく分かる伝説でもあります。
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