東京帝国大学に進学して哲学を学んでいた若き日の近衛文麿は、その後に京都帝国大学に転学していますが、その目的は「貧乏物語」の著作を持つとともにマルクス経済学を研究していた河上肇(かわかみはじめ)に師事するためでした。
河上のもとで熱心にマルクス経済学を学んだ近衛は共産主義に大いに共鳴し、20代の頃には「私有財産制が諸悪の根源であり、財産や貧困の害悪を断ち切るには社会主義を実現するしかない」という論文を発表しています。
近衛はやがて昭和11(1936)年に政策集団の昭和研究会を結成しましたが、その有力メンバーには革新派の官僚や学者・評論家・ジャーナリストなどが参加し、政党関係者としては社会大衆党の幹部が多く加わりました。
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